見た目はおっさん、中身もおっさんの漫画紹介

漫画、アニメ、ニュースが気になる普通のおっさんが漫画を独断と偏見で紹介します。

【第20作】 あおざくら 著者:二階堂ヒカル(連載中)

記念すべき20作目は・・・・。

二階堂ヒカル先生作の「あおざくら」・・・・。

 

いや、なんだ青い桜?と思われた方、そうですよね。なんでか・・・日本という国は軍事に関連するイメージとして桜がよく連想されます、そうです。これも、軍事系・・・。でも安心ください。戦闘シーンはありません。

 

本作は、日本の自衛隊の幹部を養成する唯一の学校!!「防衛大学校」を舞台に、全寮制の学校のなかで、一般大学生と同じ年頃の人が、幹部自衛官を目指す、紳士淑女の青春を描いた漫画です。海外なら士官学校というのかな・・・。でも陸海空で別れる幹部候補生学校 ※ 防衛大学校卒業後に入る学校 とどっちが士官学校なんだろう・・・?

いや、私も頭が良ければ入りたかったな!!

 

防衛大学校なんて、一般社会で生活しているとまず関わらない世界(ある意味「異世界」ですね)でも、日本の防衛や経済のためにはとても重要な仕事に就く人を養成する学校で、とても重要だし、関わる人には頭が下がる思います。

 

本作の主人公は、とある事情で、国防や、自衛隊なんて知らなかった一般人が防衛大学校に入学し、教官や先輩、同期の仲間と成長していく話ですが、この作者、ものと自衛官たちが驚くぐらいの取材力と再現力!!

※漫画としての一部異なる部分もありますが、そこは漫画ですしね・・・。

同僚にいた卒業生に聞いても「あれは結構内部そのままですよ」と言ってましたしね・・・。

 

この作品、例にもれず、私の視聴しているユーチューバーで元海上自衛隊幹部自衛官のオオカミ少佐でも取り上げられており、このあたりの現実との違いなどを解説されております。このオオカミ少佐は防衛大学校卒業者(多分、結構昔なのかな・・・)なので、当時との違いなど大変興味深いです。

www.youtube.com

(注)動画の方は多少のネタバレもありますので視聴の際はご注意ください

 

この作品では緻密な取材の基に書かれているので、軍事組織のあるあるの「理不尽」や、一見意味不明なルールや規則もその意味が詳しく解説されるように構成されていたりして、軍事組織だけでなく、社会に出て部下を持つリーダー(管理職等)とても勉強になるのではないかと思います。

 

作画の方は、少年漫画らしくとてもシンプルでスッキリとした作風ですが、コマ割がうまいのか動きなどが躍動感もあり、これがより一層無機質でも動きが激しそうな印象の自衛隊の環境を表しているように感じます。

 

現在連載中で、現在主人公は2学年!!1学年とは違う視点での悩みなどが発生し、この後の展開も楽しみな作品です。できればこのまま卒業までは連載してほしい作品です。

 

[二階堂ヒカル]のあおざくら 防衛大学校物語(1) (少年サンデーコミックス)

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