見た目はおっさん、中身もおっさんの漫画紹介

漫画、アニメ、ニュースが気になる普通のおっさんが漫画を独断と偏見で紹介します。

【第24作】 へんなものみっけ 著者:早良朋 ※連載中

第24作目は 早良朋先生「へんなものみっけ」

この先品は、職業系の漫画で、これまた珍しい、博物館の学芸員や事務員が中心のお話・・・。学芸員だけではなく、事務員や研究員視点も出てくるので、漫画で自分の知らないというか違う世界を見るのは、私の漫画を読む一つの楽しみだと思うんですよね!!

 

さて、そもそも学芸員って・・・なに??という方に(私もですが・・・)

博物館資料の収集,保管,展示及び調査研究その他これと関連する事業を行う「博物館法」に定められた,博物館におかれる専門的職員です。

学芸員について | 文化庁 (出典:文化庁Web)

※ほかにも学芸員補ってのがあるらしい・・・。

 

主人公は、出納部門(経理関連)にいる地方公務員からの出向で博物館の事務員へ・・・。出向って懐かしいな!!(アッ、個人的な経験で・・・。)

そして、博物館の事務員とか!!給与はともかく職種としては、個人的にはうらやましい!!

 

主人公は、経理としては優秀で、気が利くが影が薄い・・・公務員の薄井クン。まぁ、ありきたりな名前設定ですな・・・。

もう一人の主人公であり、博物館の研究者(先生)である、清棲先生・・・。

まぁ、この先生!!個性的・・・というか私の経験上、研究者って個性的ですよね・・・。特に、自然科学系の先生って知的好奇心に貪欲というか、純粋というか・・・。行動も奇抜だし・・・。うんこ拾ったり、ムカデを捕まえてタッパーに入れたり・・・。でも楽しいんですよ!!大学生で研究室にいた頃が懐かしい!!

※ アッ私も自然科社会学系の大学だったんでフィールドワークとか懐かしい!!

 

この作品では、日頃意識したことのない博物館などの研究施設の意義や目的を考えるきっかけを与えてくれる作品です。

普通、博物館などは休日に行く場所、小学校の時に社会見学で行ったことがある程度という人が多く、まぁ、なんか展示しているところ、とか展示物も変わらずなんでこんなのあるんだろうとか・・・。思う人が大多数だと・・・・。、あぁ。博物館だけでなく水族館や動物園も同じこと言われちゃうのがまぁまぁあるんですけどね・・・。

※ 私は大学もそうですが、博物館好きだし、その活動意義も大学で学び少しぐらいはお手伝いもしていたので身に染みて大切さを実感しているんですが・・・。好きだしね!!

 

でも、本作では無用の長物と思われることの多い博物館の裏側というか運営側の想いとか、日々の活動とかが垣間見れる作品です。博物館って、個人的には、一握りの研究者が働く場所というイメージだったんですけど、ここで注目は、コレクションマネージャー!!そう、日本の研究施設にはこんな役割の人が少ないんですよ、というより、出向とか間に合わせで賄うっていう風潮があるけど、海外ではプロの仕事と表現されてる!!この違いを取り上げるなんてなんてこの作者すごい!!

 

作画は、少女漫画的な優しい感じの線と背景、博物館に収蔵されているアイテムから、世界が広がるという表現がとても素敵な描かれ方をしている作品です。

 

是非、日頃みえない世界に踏み込む機会として作品を手に取っていただけると嬉しいな!!

 

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