見た目はおっさん、中身もおっさんの漫画紹介

漫画、アニメ、ニュースが気になる普通のおっさんが漫画を独断と偏見で紹介します。

【第29作】 我が名は海師 著者:小森陽一

29作目は小森陽一氏の「我が名は海師」

ちょっと私の周りではマイナーと思われる作品です。

最近私のコレクションリストを見た同僚が、「この漫画なに?聞いたことない!!」と言われる始末・・・。

いやそんなこと言われれば、このブログで紹介すればいいんだよ!!と改めてこのブログの意義を意識しつつ!!本作品の紹介していきましょう。

 

タイトルにあるように、この作品は「海」が舞台の職業系の作品です。

日本は四方を海で囲まれているのですが、最近は造船とか海運とかあまり元気があるようには思えない状況ですが・・・※あくまでも個人的なイメージですけどね・・・。

やっぱり物流の世界でいちばんは海運なのかな??大きさや重量気にせずに量運べるし・・・。

※趣味で衛星打ち上げている、某武器商人も海運業の一族だったな・・・・。

 

私個人が海に関連するような仕事が身近ではないからかもしれませんが、とても新鮮な作品です。

さて、海の仕事というと、漁師、運輸、海上保安庁等いろいろと思いつくものがありますが、本作では、脇役中の脇役!!サルベージ業者がテーマの作品です。

サルベージ業者って??なに??と思った方!!そうですよね何の仕事ですか?と思う人も多い職業!!

※サルベージ屋とは、主に沈没船や座礁船の引き上げや、離岸作業を行う業者ですが、潜水作業を伴う海の作業全般を行うこともあるみたいです。

 

過去の出来事から家業であるサルベージ屋を恨んでいた主人公が悩みながらも家業を継いで成長していくストーリーですが、まぁ、作中でも疫病神と言われるぐらいいろいろと事故に巻き込まれていく展開・・・。

まぁ、漫画は事件や事故が起こらないとストーリー展開難しいですしね・・・。その辺りは漫画だしフィクションだし・・・

※ 万年小学生の某名探偵も一部では死神とさえ言われる始末・・・。個人的には何回夏休みとかクリスマスやってるんだろう・・・。と子供ながらに思いましたが、最近は「大人の事情」等便利な言葉を覚えました。

 

ある先品では超絶超人のように描かれる海上保安庁の潜水士が、赤子のように扱われるサルベージ屋として描かれているのも新鮮!!

 

さてサルベージって、本作を信じるとホント多額のお金が動くんだなって!!

傭船したり、許可とったり、博打みたいな派手な世界だけではなく地味な部分もちょこっと描かれていたり、最近の事故で話題となった深海からの引き揚げ作業についての手順が詳しく書かれていたり、して知らない世界が知れる作品!!

 

作画は、シンプルな中でも背景色をべた塗などで絶望感や深海暗さが表現されたり、躍動線を優雅な曲線で描き、水中の幻想的な動きが表現されているなっと思います。

船のアングルも水面からの船って「こんな感じか!!」と思うような遠近感で描かれていながら、実際の潜水士の視点や躍動感なのかな??

感情表現以外は線が少なく、はっきりとした作画で読みやすい印象です。

 

是非、お子さんとかにもこんな仕事があるんだと!!思っていただけるように手に取っていただけるといいかなっと思う作品です。

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