【第10作】 ギミック 原作:金成陽三郎 画:藪口黒子
記念すべき10作目は、「ギミック」
原作:金成陽三郎 画:藪口黒子
ギミック・・・。「仕掛け」
この作品は、珍しい業界が舞台で、未知の世界、知らない世界を見ることが好きな方にはおすすめかも、その舞台とはなんと、「SFX!!」・・・?
SF・・・特撮?・・・Xってなんじゃそれ?の人に少しだけ・・・。
本作のSFXとは、映画や舞台などのコンテンツ作成のために行う特殊メイク(猿の惑星の猿やスターウォーズのエイリアン、仮面ライダーの敵役など)、メイクアップアーティストとも呼ばれる職業のお話しです。日頃は見れない特殊な業界が舞台なだけ、とても興味深い!!
※ 傷を作ったり人をエイリアンにしたり、エイリアンの人形(電動駆動など)を作成したりするお仕事
最近の日本ではアカデミー賞を受賞した、辻一弘さんがその世界(SFX)では有名人ですね。いやこの方個人的には遠い縁があり・・・ごふぉごふぉ(これ以上は身バレの可能性が・・・)
※ 辻さんはこの映画ケイリーオールドマンに指名「辻がメイクしてくれるなら俺主演するよ」といったとか、いわなかったとか・・・。
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漫画では主人公がSFX作家なんですが、まぁ、凄腕というか、四六時中SFXのことを考えている、変人!!童心を忘れないというか、少々いたずらも過ぎるようですが、仕事に熱中(仕事と認識しているのか微妙・・・)できる理想!!いや今の時代は理想でもないのかな・・・。でも自分の仕事に誇りと責任をもって向上心のあるスタイルは、見習うべき姿勢かも・・・。
エイリアンや、妖精、傷口など、映像で視聴者をいい意味で騙す。これがまた、完ぺきというか、作中では実際の現場にいる人も時には騙してしまうクオリティ!!
※ いや、そんなバカな・・・。いや、本当にすごい技術は本物と見間違えてしまうかも・・・。
そして、作品を作るためのいろいろなアイテムやアイデアの数々、こんなもので、あんなものが作れるのか!!と身近にあるものなら試してみたくなること請け合いです。
※ 日頃見ない薬品などの解説とかも面白いですよ!!個人的には「アルジネード」は懐かしかったな・・・。
画の方はというと、感情表現とかは背景をべた塗したり、情景の線が多くなりますが、全体的な画はシンプルでやはり美術系(映像作品とか)の表現のため、とても見やすい(読みやすい)明確な感じの画となります。
また、作品のストーリー的な内容のため、アクション??に関しても躍動感が伝わるいい作品です。
子供の時に、身近な薬品を混ぜたり、絵の具で遊んだり、工作好きだった方には、レベルは違いますが、思い出を思い出しながら見れる作品じゃないかと思います。