【第13作】 86エイティーシックス 原作:安里アサト 画:吉原基貴 ※連載中
13作目は 「86エイティーシックス」
「2人は戦うー少女は涙とともに、少年は死とともに」
これはラノベの方の表紙です。
いや、このフレーズでPR時から注目してたんですよね!!ミリオタとしては!!
ジャンルとしては、SF、別の記事では、ダークホラーとも言われてますね。確かにホラーの要素もあるかな・・・。「黒羊」とか・・・。
私的、この漫画のキーワードとしては、戦争、人種、差別、無人機、行政区という感じかな?
設定としては、完全自立型の無人兵器を完成させた隣国に宣戦布告された、サンマリノ共和国は85区の行政区を中心に壁で取り囲んだの中に逃げ込む・・・?
?どこかで聞いた設定だな・・・。機械との戦争?壁の中逃げ込んで平和に暮らしている?(未来から暗殺ロボットが来たり、超大型の○○に壁が蹴り飛ばされるかな・・・・)
その防衛に、高い壁と、同じく無人機を開発して対抗する・・・。??「少年は死とともに」??ということは、タイトルの86というのは・・・。
お察しのいい方は、既にわかると思いますが・・・。そう、壁の外で戦っている人がいるんですね。「有人の無人機」として、ないはずの86区で・・・。
主人公の少年はその防衛戦線で、多脚戦車(ジャガーノート)に搭乗して自立型無人兵器レギオンと絶望的な戦いを続ける少年兵、もう一人の主人公は、その多脚戦車を離れた壁の中にある司令部から指揮する少女、続く激戦、差別と偏見の中でも交流をしていく本作、SF作品の中でも、戦時中の人種差別などの過酷な環境でも人間らしさを忘れない強さというか、ある意味のあきらめ?が切ない感じに仕上がっていると思います。
ホラー要素も、SFならではの設定!!いや、怖いよというか気持ち悪いよ!!
アニメ版だと、少し話が唐突感があったりますがね・・・。原作や漫画版を読んでいれば補完できるのでより楽しめるんだろうな・・・。
画の方は一言でいうと、「無機質」な感じ・・・。相変わらずの語彙力・・・。
特に色彩は白黒でも基本的には黒が強いかな、まぁ、白黒ははっきりしており、強弱が強い感じで、やはりホラー系もあるのかシリアスな絶望的な物語のためか、全体的に暗めな印象の画となっています。
一点だけ難をいうなら、この作品の原作では人種が重要なファクターではあるので、その違いが分かりにくいかな・・・。全体的に人の肌とかが綺麗すぎて・・・。というか単調なツルっとした真っ白な肌・・。戦場の独臭さとかも少し少ない感じです。
ただし、逆に近未来的なメカや時代設定をの無機質な感じはとてもよく表現されてます。
絶望的な状況からの今後の展開や、登場人物の心情の変化に楽しみが持てる作品です。
10月にはアニメ版の第二期がスタートする予定です。