見た目はおっさん、中身もおっさんの漫画紹介

漫画、アニメ、ニュースが気になる普通のおっさんが漫画を独断と偏見で紹介します。

【第16作】 マージナルオペレーション 原作:芝村裕吏  画:キムラダイスケ

16作目は 「マージナルオペレーション」 

 

 芝村裕吏先生の同名小説を、キムラダイスケ先生の画でコミカライズ化した本作は、私の本領、戦争物!!最近完結しました!!原作と小名氏完結というか途中で終わらずにホントよかった・・・。

 

今回は、時代背景は現代の戦争物、それもイラク戦争ぐらいから話題になり始めた民間軍事会社が舞台、でも現代の実在する民間軍事会社とは少しだけ実態が違うのかな? 民間軍事会社の実態なんて、2次資料的なものでしか知らんけど!!

 

民間軍事会社は最近ではちょくちょく各種メディアに登場するようになりましたね。

簡単に説明すると、現代版の傭兵かな、ちょっと違うけど・・・。

政府や企業などから紛争地域や、治安の悪い地域での警護、警備、護送、訓練
コンサルタントなどを請け負う会社として存在しており、現実世界では、大手企業の要人警護、紛争地域の大使館などの警備、あとは紛争地域での軍への兵站輸送(燃料、弾薬、食料などの戦術物資の輸送兼護衛)など最近では、軍と一体化がよく指摘される存在となっております。また、その社員の多くが各国の退役軍人などの軍経験者、まぁ、要するにイザとなったら戦える運送業者?のような感じかな・・・。めっちゃ失礼かも・・・。

皮肉で言われるのが、「最近は軍人ではなく、戦場に会社員が混じっている時代」(Byヨルムンガンド レーム談)ほんと、戦死者の数は減っていても、民間人の死者は増えているらしいんですけどね・・・。

 

本作はそんな民間軍事会社ブラック企業の倒産により無職になった新田(日本人)が、何もわからないまま再就職するところから、あれ?軍経験者とかじゃないの・・・。

そう!!この人戦闘は基本いたしません。この作品の設定で戦闘統制システムというか、戦況を把握する端末が発達しており、それを介して指揮をするのがお仕事、イメージは、まぁ、戦争系ゲームで画面にしたに出てくるマップに人が表示されている感じ!!どんな技術なんだろう・・・。

GPSを一人一人に装着するんだろうか?敵も表示されてたけど、敵の位置はどうしてるんだろう?現実だと、衛星や歩兵の観測、無人機の観測データなどをマップに表示すればできるかな・・・? 

そして、その戦闘を行うのが、中東の最初の任地で知り合った少年少女!!いや、子供なんです。国連でも問題になってる、少年兵、心優しい、指揮官と、大人の軍人より場慣れした子供たち、いつしか、この主人公は、天空から戦況を見下ろすイヌワシとか、

少年兵を指揮する姿から、「子供使い」とか呼ばれる、その世界では凄腕の傭兵になり、各国の情報機関からも一目置かれたり、そのせいで面倒ごとに巻き込まれたりとまぁ、この主人公ホント巻き込まれた体質・・・。

 

でも、この主人公、人殺しに罪悪感をもち、子供使って戦争をしていることに自己嫌悪感まで持ち合わせて・・・。いやホント一般人が戦争している感じ・・・。

 

画の方は、はっきりスッキリ書かれていて読みやすい、そのうえ、人数の多い子供たちも表情豊かに、特徴的に描かれていて、名前と顔が整理しやすくていい感じ!!

山岳地帯やジャングル、都市など、舞台となる背景はシンプルというか、汚れがない感じで少し、違和感や物足りなさもあるものの逆に戦闘シーンをわかりやすくする効果があるのかも!!

この神がかった状況処理能力、指揮能力の主人公が戦争と人殺しの罪悪感の中で成長し、夢に向かっていく姿是非、漫画で追いかけてほしい作品です。

 [キムラダイスケ, 芝村裕吏]のマージナル・オペレーション(1) (アフタヌーンコミックス)

 https://www.amazon.co.jp/dp/B00HD9J0ZW/ref=as_sl_pc_qf_sp_asin_til?tag=ttmegane-22&linkCode=w00&linkId=e02d8a1bfd6c2cb05ba502762ddcd716&creativeASIN=B00HD9J0ZW!!!!