見た目はおっさん、中身もおっさんの漫画紹介

漫画、アニメ、ニュースが気になる普通のおっさんが漫画を独断と偏見で紹介します。

【第17作】 ねじ巻き精霊戦記 天境のアルデラミン  原作:宇野朴人 画:川上泰樹

さて、17作目は、「天境のアルデラミン」

 

こちらも、ライトノベルの小説の漫画版!!いや、最近はストーリーはライトノベルが原作の作品が多いんですね。まぁ、設定は独創的で、内容は面白いし・・・。

でも・・・。ライトノベルの漫画版って・・・。話の途中で漫画は終了するのが多いんですよね。

※ いや、めちゃくちゃ主観ですけどね・・・。いろいろ権利関係とか、作品のイメージとかあるんだろうな・・・。

作品の世界観としては、人間と精霊(火、水、風、光の四大精霊)がいる世界、大人(今の高校生ぐらいかな?)になると一人ひとり精霊と契約して2等身ぐらいの精霊(相棒)を選び、生活を共にする、作品では意思の疎通もできている目に見える精霊!!うん、珍しい!!意思疎通ができるからいろいろと、心配してくれたり、精霊というより子供の時からの幼馴染というか、相棒という感じが一番しっくりくる感じ!!

 

精霊は、人々の生活や軍事面にも影響しており、精霊の力で火をおこしたり、氷が出来たり、軍事面では銃の動力源(火薬の代わり)になっていて、この世界では科学技術という概念すら一般的ではない状態、というか科学自体が背信的背教的として異端とされている節もある世界なので、現実世界の歴史では、中世ぐらいに似ている世界観かな?

中世などではキリスト教の教義から進化論や、ダビンチなどの異端審問にかけられたりとそんな感じに似ている世界・・・。よかった現代で・・・。

主人公は、そんな世界の中で、祖国で英雄から反逆者とされた将軍を親に持ち、唯一の科学者と言われるような人に幼少期から師事し、探求心、効率的な思考力が備わった少し異端な考えを持った青年、でも周りより、合理的な考えができる分現実的な判断ができる少年「怠けるために、努力する」という信念!!いや、ほんと名言!!

 

ひょんなことから、その怠け者な主人公が幼馴染に協力したことにより、一番なりたくない軍人になることになるが、その合理的な考え方から、兵や同僚の支持されて立身出世していく・・・・?どこかヤンウェンリー銀河英雄伝説に似ているような・・・。

それでいて、戦闘になるとその知略で危機を回避する当たり・・・。ヤンウェンリーじゃん!!

その他のキャラクターも、個々の個性があり、各人の特技から話の展開の中で重要な要素になってくる、またいい仲間なんだよね!!最初はライバルかなっとおもいつつ、死線を超えて信頼しあう仲間意識!!こんな友情いいなっ!!

 

独自の世界観からくる戦術論、設定もその中での戦術もとても緻密で、その解説も丁寧にされるから、戦争が苦手な人でもわかりやすく入りやすいと思います。

 

画の方は、少し線の多い感じもあるけれど、躍動感のあるタッチで戦闘シーンなどは迫力があり、それでいて、要所要所の背景や世界観のをイメージさせる感じとかがよく表現されてます。

 

戦争の中で、苦悩し、でも合理的に生きていこうとする主人公たちに、いろいろと教えられる作品です。

 

心に残る名言「全ての英雄は過労で死ぬ」・・・現代社会のサラリーマンでもあり得る名言!!

その意味を探してみてください!!

[川上 泰樹, 宇野 朴人, さんば挿, 竜徹]のねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンI (電撃コミックスNEXT)

https://www.amazon.co.jp/dp/B00PQMBH5E/ref=as_sl_pc_qf_sp_asin_til?tag=ttmegane-22&linkCode=w00&linkId=155bdf2c6cd6edeaa92092c488c7e473&creativeASIN=B00PQMBH5E