見た目はおっさん、中身もおっさんの漫画紹介

漫画、アニメ、ニュースが気になる普通のおっさんが漫画を独断と偏見で紹介します。

【第23作】 紛争でしたら八田まで  著者:田素弘 ※連載中

第23作は、田素弘先生の「紛争なら八田まで」

[田素弘]の紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス)

最近一部で話題と思われる本作!!あのゴルゴ13の作者も絶賛という帯もついていた本作

日本ではあまり馴染みのない学問の地政学を題材にした作品で、主人公である八田チセが、地政学コンサルタント??として、様々なクライアントの抱えるトラブルに対応していく作品です。

 

地政学、まぁ、今の日本では勉強している人も知っている人も少ない感じがしますが・・・。

地政学とは、様々な説明や定義がなされているようで正解が分からん!!というのが本音ですが、一般的には国際政治や戦争や歴史的な経緯を地理的な視点を重視してこうさつする学問で、地理的な要因を主軸に、政治的な考察を行う感じ・・・。

代表的なのが、ロシアの南進政策(不凍港確保・・・)や、島国の海洋国家とか・・・。

その学問の歴史的経緯から、ナチスドイツがプロパガンダなどに利用したりしたためか、忌避される場合もあるようで、確かに、民族的な考えや、地理的要因だけで、すべての考え方を主張するのは危険な因子を含んでいると理解も必要だと思う。

ただし国際問題の原因を考えるうえで、必要な学問である。んんん特にいまの情勢下では、ニュースを理解するためにも必要かも・・・。

 

さて脱線はこのぐらいで、この漫画はそのとても日本では一般的とは言えない学問を主体に、トラブル解決系の漫画として、武力ではなく、地政学と交渉によってトラブルを解決する漫画ですが、まぁ、設定が地政学コンサルタントという怪しいコンサル業!!

そのおかげで世界各地が舞台になるので、様々なトラブルとその地の歴史なんかも紹介されて、一つの知識吸収として読むのもいいと思います。最近話題のウクライナとか、イギリスの失業問題とかインドのカースト制度等ホント多種にわたって取り扱ってくれるからなお、うれしいですね!!

 

この先品「地政学地政学」と紹介しましたが、問題解決のためには地政学だけでなく、地理的要因からの民族や歴史的な背景や経緯、宗教、経済、文化なども考慮して解決しておりだから、作中で「チセイ」なのかな???

 

日本では分からないというか想像もできなう文化や風習や、そして、食文化!!

※主人公が大食漢で現地の食事シーンが必ずある!!これ、いいアクセントちょっと個人的には食べたくないものもありますけど・・・

 

作画は、緻密とは程遠い感じのある意味ラフな感じの作風ですが、要所要所に差し込まれる風景は現実の世界を模写したような感じで、旅行先の写真を見てる不思議な感覚にとらわれます。

 

この作品を読んで、社会勉強とディープな世界旅行の疑似体験を・・・。

 

紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス) | 田素弘 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon