【第11作】 最後の秘境 東京藝大 原作:二宮敦人 画:土岐蔦子
11作目は 最近完結した漫画、「最後の秘境 東京藝大」
タイトルにある通り、藝術大学という、世間一般からは少し隔絶した世界が舞台の作品
個人的には、「うんうん、あるよねこんな感じ」「いや懐かしい」と思うけど、世間一般にとっては「えっ、まじで!」と感じることがいっぱいなんですよね。
私も入学の最初のころは「えっ」と思いましたが・・・。すぐになれますよね・・・。(私自身は芸術学部じゃないけどね・・・。学校全体がこんな感じに染まりますよね・・・。あっ身バレする!!)
さて、藝術大学、藝大とは、その名の通り、音楽、美術を学問として履修する人が通う大学、いや!!そりゃそうだ!!
一般大学が講義を聞いて、本を読んで、ディスカッションしてレポート書いて、としている間に、作品を作成して、提出して、まぁ、レポートも書いているようですが・・・。をしているようです。
個人的には、家族に音大に通っていたやつがおり、親も美術部出身で美術系に理解があったりとか、自分が美術系学部がある大学に入学したり(自分は芸術からっきで別の学部ですが…)と共感できる部分が多いですが、それでも、「えっ」という感じの話もあり新たな面を発見できる作品です。
でもなんで、美術系の人って、行動力があるというか、突飛な発想を持って行動するんでしょうかね。※うちの大学では美術系以外もびっくり人間が多かったですが・・・(豚飼ったり、孔雀食べたといううわさも・・・)。
具体的なびっくりエピソードは、実際読んでほしい!!
ちょっとネタバレ・・・・。本屋のPOPではペンギン一本釣!!(´・ω`・)エッ?ペンギンを釣るの?まぁ、上野動物園の横だからね・・・。
画は、登場人物の顔がとても美形!!そして、藝大のびっくり生態をしるときの表情が!!特に驚きの表情が多いのと、さすっが美術の話をしているので、少し華やかな監視ですが、全体的に線は細い印象です。
あなたの知らない世界を知る機会、藝術を志す若者のカオスな日常を、是非お楽しみください。
10作投稿記念!!
いや、10作続かないと思った投稿も、一応10作に達したので、ちょっと中休み!!
※ 自己評価的には、人生中休みが多めです・・・。
さて、中休みでは、これまで、読んできた漫画(購入している以外も含む)を少し紹介したいなっと思います。
このタイミングで、これまで読んできた漫画ある程度、思い出せる範囲で数えてみると・・・。283タイトル(内、手持ちが93タイトル880冊程度)・・・。
※ 多いような少ないような・・・。なんともコメントしにくい微妙な数・・・。いやこの中途半端感が私らしい・・・。
さて、紹介をどうしていくか悩んだ末に、少しだけ独断と偏見でジャンル分けしてみよう・・・。と、あくまでも私の中での、この漫画のメインジャンルはという視点ですよ!!(戦争系に恋愛要素もあり、恋愛系に職業要素もありといろいろなので・・・)
その中でランキング形式かな・・。っと
で、ジャンルはというと、戦争(アクション含む)系、恋愛系、サスペンス系、ファンタジー系、日常系(職種系)に分ければほぼ全てを網羅できるかな?
やっぱり、一番多いのは、戦争系(アクションというジャンルかも・・・)が一番おいなぁ・・・。ミリオタ気質のせいですね。次に多いのは、ファンタジー系で、あとは恋愛、日常、サスペンスがちょろっとという感じです。
意外と少ないのが、ダークホラー系!!「いや、、、怖いわけじゃないんですよ・・。怖いわけじゃ・・。夜にトイレいけますよ!!でも、絵が気持ち悪いのと、ダークホラーって・・・救いがないじゃん絶望しかないとか・・・。正直精神疲れるんですよね・・。」だから少ない!!
さて、そろそろ、紹介と行きますか!!
全ジャンルごちゃまぜで、トップ10方式で紹介したいともいます。
現実世界では捕鯨船?龍を狩り旅をする、捕龍船を舞台にする旅とグルメと冒険心をくすぐられる作品です。
旅がしてーーーーえ
言わずとしてた有名作品、世界観の設定が面白く、ストーリーもなかなか、最後に全てが繋がっていくのはなかなか面白かったです。画もシンプルで見やすい!!努力ってすごいな!!
8位「ふしぎの国のバード」歴史系(連載中)
明治維新の日本を舞台に江戸時代が残る東北を中心に文化を記録したイギリス人旅行家(探検家)のイザベラバード氏の漫画、画がとても明確でわかりやすく読みやすい作品、昔の日本人の風習もとても新鮮で面白いです。世界から見た日本、現代人にも異世界に見える部分もあるかも・・・。
7位「蒼き神話マルス」日常系
競馬の漫画!!現実では絶対ないであろうレベルでの意思疎通もあるし、そもそも馬の体格やバランスが・・・。という点もあるが、男の子が好きそうなストーリー最終回の展開が!!( ;∀;)
6位「ヴィンランドサガ」戦争系(連載中)
日本人はあまり知らないヨーロッパの歴史!!ヴァイキングの生活習慣や、風習などとても興味深い作品!画は読みやすい明確なタッチの画です。
5位「宇宙兄弟」日常系(連載中)
一つ一つの言葉が深い漫画!!いや、そんな宇宙飛行士なんて・・・と思いつつ、ついつい応援したくなる作品ですが、気づけば自分が応援されている作品です。走り出してみっか!!
4位「エマ」恋愛系
イギリス好きによる、イギリス好きのための漫画!!いや、近代イギリスの生活感がとても分かりやすく描写されている作品です。恋愛の部分もおっさんがドキドキさせられました!!主人公ドストライク!!
3位「岳」日常系
これを読んだら登山をしたくなること請け合い!!いや実際増えたような気がします。厳しい大自然の中で、人の命の大切さを改めて教えてもらえる作品です。
2位「淡海乃海 水面が揺れる時」戦争系(連載中)
戦国自体への転生もの、しかし、なぜここに目を付けた!!という朽木氏!!いや知る人少ないぞ!!我が地元の近く!!でも、話が面白い!if歴史ではあるが、なかなか細かく設定されていて面白い!!画もきれいで、見やすい!!
1位「エリア88」戦争系
第一回でも紹介した、私のベスト1!!男の古典美学(いや古いよでも好きなんだもん!!)を詰め込んだ作品!!男の友情と信頼は命をも燃やす!!
ほかにも、マスターキートンや、ふたり鷹、レッドアイズなどまだまだありますので続きは、紹介ページで少しずつ増やしていきます。
【第10作】 ギミック 原作:金成陽三郎 画:藪口黒子
記念すべき10作目は、「ギミック」
原作:金成陽三郎 画:藪口黒子
ギミック・・・。「仕掛け」
この作品は、珍しい業界が舞台で、未知の世界、知らない世界を見ることが好きな方にはおすすめかも、その舞台とはなんと、「SFX!!」・・・?
SF・・・特撮?・・・Xってなんじゃそれ?の人に少しだけ・・・。
本作のSFXとは、映画や舞台などのコンテンツ作成のために行う特殊メイク(猿の惑星の猿やスターウォーズのエイリアン、仮面ライダーの敵役など)、メイクアップアーティストとも呼ばれる職業のお話しです。日頃は見れない特殊な業界が舞台なだけ、とても興味深い!!
※ 傷を作ったり人をエイリアンにしたり、エイリアンの人形(電動駆動など)を作成したりするお仕事
最近の日本ではアカデミー賞を受賞した、辻一弘さんがその世界(SFX)では有名人ですね。いやこの方個人的には遠い縁があり・・・ごふぉごふぉ(これ以上は身バレの可能性が・・・)
※ 辻さんはこの映画ケイリーオールドマンに指名「辻がメイクしてくれるなら俺主演するよ」といったとか、いわなかったとか・・・。
→
漫画では主人公がSFX作家なんですが、まぁ、凄腕というか、四六時中SFXのことを考えている、変人!!童心を忘れないというか、少々いたずらも過ぎるようですが、仕事に熱中(仕事と認識しているのか微妙・・・)できる理想!!いや今の時代は理想でもないのかな・・・。でも自分の仕事に誇りと責任をもって向上心のあるスタイルは、見習うべき姿勢かも・・・。
エイリアンや、妖精、傷口など、映像で視聴者をいい意味で騙す。これがまた、完ぺきというか、作中では実際の現場にいる人も時には騙してしまうクオリティ!!
※ いや、そんなバカな・・・。いや、本当にすごい技術は本物と見間違えてしまうかも・・・。
そして、作品を作るためのいろいろなアイテムやアイデアの数々、こんなもので、あんなものが作れるのか!!と身近にあるものなら試してみたくなること請け合いです。
※ 日頃見ない薬品などの解説とかも面白いですよ!!個人的には「アルジネード」は懐かしかったな・・・。
画の方はというと、感情表現とかは背景をべた塗したり、情景の線が多くなりますが、全体的な画はシンプルでやはり美術系(映像作品とか)の表現のため、とても見やすい(読みやすい)明確な感じの画となります。
また、作品のストーリー的な内容のため、アクション??に関しても躍動感が伝わるいい作品です。
子供の時に、身近な薬品を混ぜたり、絵の具で遊んだり、工作好きだった方には、レベルは違いますが、思い出を思い出しながら見れる作品じゃないかと思います。
【第9作】 邪眼は月輪に飛ぶ 著者:藤田 和日郎
9作目は 邪眼は月輪に飛ぶ
著者は 藤田 和日郎先生
んんん、正直よく知らん先生ですね・・・。
なんせこの作品、1巻単発もの!!
ジャンルとしてはホラーに当たるのかな?山岳信仰の神様みたいなもの???
若干の日本文化、そても現在ではあまり見られなくなった地方土着の信仰に近いものが設定になっているような・・・。
話の始まりは山間部の話なので、狩猟(マタギ)の文化が少し感じられます。
マタギって、伝説(物語)になりやすい職業ナンバーワン!!(いや結構独断です・・・。)
でもやっぱりマタギって、歴史の長い職業ですよね。。。古代のころからあり、今でもある息の長い職業ですよね、
その上、山間部の職業であり自然と信仰とともに生きているイメージ!!
この作品の主人公も、頑固なマタギのお爺さんと土着の信仰(神道なのかなぁ?祈祷師?)の少女のの親子、そして、日本の怪物を追うアメリカから来た軍人とのコミカルでシリアスなやり取りが1巻なのでテンポよく進行します。
軍の絆、親子や夫婦の情といったものが描かれた作品です。
※ ホラー作品の中では、珍しい?怪物側の感情も描かれてます。
また、画の方はホラー作品に似合う少し暗め(色彩黒多し)イメージの作画で、ホラー的な要素が醸し出されてます。
単巻ですが、起承転結そろったバランスのいい作品と思います。
【第8作】 ペリリュー ―楽園のゲルニカ― 著者:武田一義 ※連載終了
8作目は、ペリリューー楽園のゲルニカー
著者:武田一義
ペリリュー・・・。そしてゲルニカ・・・。
パラオ諸島の一つ、南国の島、南太平洋上のこの島の名前を知っている日本人は少ないのかなぁ・・・。でも最近は、映画や海外ドラマでも舞台になったので、少しは知ってほしい島・・・。それがペリリュー島
そして、ゲルニカ、ピカソの代表的な絵画いや、絵画の基となったゲルニカ爆撃!!
そう、この作品は戦争を題材にした作品です。
この島は、ガダルカナル、サイパン、フィリピン、硫黄島、沖縄といった太平洋戦争の激戦地の一つ!!
※ ペリリュー島の戦い
1944年9月から11月頃迄まで、フィリピン攻略の前哨戦(事前の周辺制圧)として、ペリリュー島(アンガウル島を含む)で行われた、主に、日本陸軍第14師団歩兵第2連隊とアメリカ海兵隊第1師団及びアメリカ陸軍第81師団の戦い。
日本側は中国大陸の関東軍から、当時精鋭とされた部隊を南方のこの島に転戦させて挑んだ戦いで、これまでの作戦方針を転換し、島嶼内においての持久戦(以後、硫黄島や、フィリピン、沖縄でも実施される戦法)を行い、事前のアメリカ軍の予想をはるかに超える期間戦い続けた戦いです。
アメリカ側の視点では、アメリカ海兵隊第1師団第5海兵連隊の迫撃砲手として参加したユージーン・スレッジ(著)の「ペリリュー・沖縄戦記」や同師団の機関銃手を務めたロバート・レッキーの回想録「Helmet for My Pillow(邦題:南太平洋戦記)」を基にしたHBOのテレビシリーズ「ザ・パシフィック」に描かれてます。(これ本もドラマもいい作品ですよ!!)
んんん、漫画の話じゃなくて、ドラマと小説の紹介になってないか・・・。
さて、そろそろ本題(このブログは一応漫画の紹介ですから・・・戦争系になるとすぐ脱線・・・。)に戻り。。。
この作品では、ペリリュー島に配属された、一般兵士(招集兵士)の視点で激戦のペリリュー島の戦いが描かれてます。
英雄的な能力や高い志(何が高い志なのか疑問ですが・・・)を持っているわけではなく、戦闘はちょっと苦手な心優しい一般兵士、普通の市民生活から兵士となり、戦闘前の土木作業(陣地構築)や戦闘、その後の生活(主に組織抵抗後のゲリラ戦や、隠匿生活)をこの兵士の特技(絵を描く事)から、細かく描写され、戦友などの信条の変化や、兵士(日本男児の意地)との葛藤がとてもよく表現されてます。
また、この時代の兵隊って・・・。万歳突撃や、自決などのイメージが強いけど人らしく生き残っていくっていう強い信念!!祖父の世代のもやっぱりおんなじ人なんだなっと安心できる作品です。
画の方は、とても戦争ものとは思えない三等身のかわいらしいタッチだけど、激戦地の残酷さも描写されており、すっきりした線でわかりやすく戦場が描かれてます。
また、戦闘前、戦闘中、戦闘後の自然の変化(よみがえり)も大変興味深い画となってます。
あとがきでも、本作を制作するための資料研究(研究会とのやり取り)や、作中の工夫(眼鏡や服装)などもとても面白く興味深いです。
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ (全11巻) Kindle版
【第7作】 獣医ドリトル 原作:夏縁 画:ちくやまきよし
7作目は、獣医ドリトル
有名な児童文学の名作、著:ヒュー・ロフティングの「ドクター・ドリトル」からの着想とわかる作品名!!でも、基の設定とは違いファンタジー要素はなしですね。
※ 動物と話せるとかの超能力設定はなし。いや、その勤勉で優秀な能力から実質話せているのと同じかな・・・。
本作は主演小栗旬さんで、ドラマ化されていたりしているので、ご存じの方もいるかもですね。
主人公は、開業獣医師、動物にやさしく、人にやさしい、心優しい獣医師という我々の勝手なイメージ(いや、そんなイメージあるのか?)を 覆す??冷徹、冷酷、守銭奴、と表現される獣医!!捨て猫を拾った小学生にもウン十万円請求したり・・・。
いや、心優しい獣医はいないくとも、ここまで徹底的に子供にまでと、実際そんな獣医居たら少し引くな・・・。でも、そもそも獣医が優しいって・・・。経験上なかったな・・・。
実家で犬や、猫を飼っているときはよく怒られたな・・・。とてつもない独断と偏見ですが、飼い主を怒る(注意)できる獣医さんは信頼できる獣医です。独断と偏見でも、真理かも・・・。
さて、本作の獣医は、声なき声を発する動物の気持ち(症状や行動)を読み取り、治療していく姿・・。いや、そもそも、ペットが病気や生活習慣の異変に気付きその原因である飼い主の行動や、接し方(命への責任)と言って物を深く考えさせられる作品です。
ペットは、人間社会で生きていくため、飼い主の責任(関与)がとても大切であり、本作では保護者ともいわれます。
そうですよね。ペット言えども動物で、野生で暮らしている動物と何が違うのか?というと、人間社会のルールの中で生活しているのとしていないのとの違いだけでほかは同じなんですよね・・・(動物の種類にもよるけど・・・まぁ、動物にしたら人間の法律や習慣なんてしらんがなといった感じですかね?)
この作品では、犬猫のメジャーなものだけでなく、最近話題の蛇や、ハムスター、アライグマなどのエキゾチックアニマル(この作品で覚えた言葉・・・)や、それらを介した、外来種の問題や、種の保存、動物園の役割等、一見一般人では気が付きにくい動物に関わる様々な問題や役割も見えてくる社会派の作品となってます。
画の方は、特に手術などのテクニカルな部分はなくとも、その難しさや、動物の医療という複雑な環境が言葉(患者や関係者への説明という形)で伝えられており、素人でもわかりやすい作品(少々文章が長いと思う人もいるかも・・・)です。
また、回を重なるごとに増える烏丸医師の周りの関係者とのコミカルなやり取りの中にも、シリアルな問題を提起したり、登場人物の心境の変化や、関係性の変化などの楽しく描かれてます。
動物好きには楽しくまた、とても大切な様々な問題のとっかかりにもできるのではなないでしょうか?
社会派としてもいい作品だと思います。
【第6作】 プラネテス 著者:幸村誠
6作目は、プラネテス!!
現在連載中の「ヴィンランド・サガ」の著者と同じの著者である幸村誠先生
舞台は近未来の地球、宇宙空間への商業進出が盛んになった時代、月面に都市があり、
人類が生活圏として宇宙に進出した時代の話。
現在の宇宙って、精神と肉体と頭脳が常人より優れた一握りの宇宙飛行士しか行けない場所というイメージ(宇宙兄弟のイメージ・・・)、行きたいという夢すらも凡人には無用といった感じの場所が、この話では生活圏、ちょっと旅行に海外行ってきまーす感覚で宇宙に行っている感じです。
※ 最近では、民間の会社の宇宙船があったり、大金持ちが私財に物言わせて宇宙に行くなど行ってみたりして、なんかプラネテスの序章の時代のようにもなってきましたが・・・。
そんな宇宙でごみ収集(スペースデブリ)業者で働く主人公「ハチマキ」大きいことしたいという中二病感半端ない主人公が仕事、夢、同僚、その他で会う人(入院患者や、テロリスト!!)中で精神的に成長していく話!すこし、精神論哲学的要素(宇宙とは人とは・・・。)があるのかな?
でも、最近少しずつ話題になりつつあるスペースデブリを設定に組み込むあたり、んんん、いい感じの近未来感!!
また、この家族、私の理想というか、関西人の各家ではよくあるのではないかと思うぐらい、ネタというかギャグというかコント集団!!父親は有名な宇宙飛行士(開拓者)であり、弟もアマチュアロケットを飛ばす宇宙一家、「太陽系で一家離散中!!」
※ 我が家は、地球規模で一族離散中!!
漫画の設定では一般的になったといっても、危険な宇宙で仕事をする夫と息子を送り出す肝っ玉かーちゃん!!もしかしたら、この漫画、このオカンがいなければというかこの人が主人公じゃないの?と母の偉大さを再認識させていただける漫画です。
※ とんかつも食べたくなる漫画です。(断然私もロース派です(笑))
おやじと、息子関係も理想!!(同じ業界で働く者同士というか、男の家族ってこんなノリそうですよね・・・。普段はすっとぼけて、多くを語らないおやじでも、ちゃんと息子を見ている?見ているのかな?一歩間違えると大変なことになりそうですが(笑))
※ 世の中、結婚すると女性に頭が上がらなくなるのかな?でもしたいことはさせてもらっている感じ!!イイ!
画のタッチは、幸村誠先生の明確な線によって表現される、わかりやすい画となっていますが何分舞台が近未来の宇宙なので、メカなどが出てきてごちゃごちゃはしてますが・・・。近未来感のある中でもスタイリッシュな・・いわばツルっとした宇宙船ではなく、何処か現実世界にあるような継ぎ接ぎだらけ、アンテナとかの突起が露出している感じ・・・。いや、これからこんな感じになるのかなっと想像を膨らませると面白いと思います。
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【第5作】 蒼空のグリフォン 著者:清水洋三
5作目は、「蒼空のグリフォン」です。
著者:清水洋三
この作品は巻数がまぁ少ない漫画です。
その数2巻、短いけどストーリーはしっかりと完結してます。
短編と言われてもおかしくない話の中で、しっかりとストーリが進行していくのは読んでいて安心できる作品です。
この話も、パイロットの傭兵…(あれ、1作目の紹介で珍しいとか言ってなかった?と心の中でつっこうんだ人、正解!!珍しいんですよ!!でもそういうのをよく読むんです。私が!!)
設定は隣国と国境紛争を指定すシュレジアという国の最前線空軍基地!!
背景や登場人物からは中東に近い地中海あたりかな?
戦争漫画と思いつつも、画がシンプルでストーリーも重厚という感じの展開ではないので、アクション系として読むぐらいでいいかもしれません。
作品に出てくる飛行機はシンプルな作画のタッチも相まってか飛行機が陣プルに特徴をとらえており、見やすい!!
そしてなんといっても、搭乗(登場ね・・・)する飛行機がこれまたマイナー!!
主人公は、スウェーデンのサーブ社製JAS-39Aグリペン(英語名:グリフォン 獅子の体、鷲の翼と頭を持った空想上の動物)という戦闘機を操り、撃墜王として君臨する男、地上ではだらしないが・・・。
さて、このSaab社、自動車や航空機などを生産している会社んですが、とりあえず革新的な設計思想など斬新な新製品が多い、ちょっとおもしろい会社で、働いてみたいですね。北欧だし労働環境もよさそう!!
そして北欧企業の性格からか、この飛行機運用面もしっかり考慮されていて、使用者のことをしっかり考えているというか、とっても使いやすいらしく、離陸は距離は短距離だじ、整備コストなどは低く抑えることが出来るし、いろんな武器が搭載できて、なんにでも利用できると、1粒で何度もおいしい機体、そしてなんと、お値段も安い!!
※ いや、どこの深夜通販番組やねん
最新技術と装備ゴテゴテのアメ車のようなラプターやイーグルみたいのもいいけど、工夫を凝らしたこういう機体もいいよね・・・。日本人的な小回り最強説!!
他に登場する主力機も、ミラージュや、ユーロファイターなど日本ではあまり馴染みのない戦闘機ばかり!!敵役はホーネットやラプター(いやラプターなんて輸出してないだろ!!とは突っ込まないでください。)と日本人でもわかりやすい強敵感
何処か緩めの戦争漫画です。
でもC130ハーキュリーズでシーザー運動は出来るのかな?
【第4作】 エマ 著者:森薫
4作目は 「エマ」
著者:森薫
この作品は、イギリス、メイド、恋愛・・・・!!おっさんでも、メイドの出てくる恋愛マンガ読みますよ!! メイド・・・恋愛・・・。いいじゃんイギリス好きで、メイドも好きなんだから・・・。(変態のように聞こえますが、一応自称良識的な変態です。)
※ この後の作品紹介でも恋愛系の漫画出てきますよ・・・。(気持ち悪いなんて思わないで・・・。へこむから)
エマは19世紀のイギリスが舞台!いや、作者も私もイギリス好きでよかった!!
産業革命後のイギリス、これまでの貴族社会(階級社会に)に中産階級や新興富裕層という市民(平民)が出現し貧富の差が一時的に縮まりつつある、いわばイギリスの黄金期を言われるような時代、成り上がりといわれる、平民の商人のジョーンズ家の跡取り息子と中産階級の家に奉公しているメイドとの身分を超えた恋愛の話
まぁ、この作者、いい感じの変態加減で、イギリス好きのメイド好き!!
作画も、細かく、イギリスの住宅の重厚感や、市民生活の様子が特によくわかる作品です。
私も、この時代のイギリス・・・。住んでみたかったな・・・。
いや、空気が汚れててしんどそうだけど・・・。
この女性の主人公エマ、まーぁー、世の中の男性の好きなタイプドストライク具合!!彼女ではなく、嫁にしたいナンバーワン!!見た目と性格がまぁ、落ち着いた感じに、教養もあり、家事も得意(いや、メイドだしね・・・)
男性の主人公のほうはというと、新興大富豪の息子、放蕩息子ではないが、んんん、あまりパットしないよく言えば、性格は優しいだけの人物!!いや、やれば結構できるんですよやれば!!(話の途中でちょっと真面目になるときがあってその時はまぁ、普通に仕事してるんです。)でも、最後までこの家の家業ってなに?と疑問が解決することは無く・・・。たぶん輸入商という感じかな・・・。インドとか言ってたし、インドの友人もいたし・・・。
そんな中でも、その優しく、人の心に知らず知らず影響を与える主人公は友人に恵まれるという人望。すごい!!
また、画の方が精密緻密!回を進めることにさらにち密になっていく!!ホントすごい!これ手書きでこの量を書くとか!!漫画家ってホントすごいな!!
洋服も、馬車も、草木も建物も、線が増えてもイギリスの重厚な感じがとてもイメージしやすい画となります。
当時のイギリスの社会と生活様式を、イメージしやすい画から引き込まれる感じです。
あとがきの部分も、少し自虐的な感じ、作者がホントイギリス好きのメイド好きということと、漫画家ってたいへんだなでも、楽しそうだなっと思い作品にさらに期待してしまう内容です。
いや、イギリス好きで私もよかった!!一度も行ったことないけど・・・。(アッ作者も行ったことないって言ってたな・・・)
【第3作】 皇国の守護者 原作:佐藤大輔 画:伊藤悠
3作目は、「皇国の守護者」
んん、三作目、この漫画はんんん、いい漫画なんですよ、いい漫画なんですが、すでに途中打ち切りの上、絶版してります・・・。なんでやねん!!
さて、本作皇国の守護者は佐藤大輔先生の同名小説を伊藤悠先生が漫画化した作品ですが、佐藤氏は小説家として仮想戦記物が多い印象の方ですが、ネットでは批判等もあり賛否が分かれる方のようで・・・、本作の打ち切り原因もうわさ程度で・・・。いや読者としては理由はどうあれ、継続してほしかったが・・・。
本作は仮想戦記物でありファンタジー要素もありとなっていますが、設定などは細かく、原作もよみごたえがあるのではないかと思います。(原作読んでへんのかい!!)
設定は、仮想の日本のような島国(形もそっくり)、時代は大体明治ぐらいかな・・・いや、もうちょっと前、幕末頃・・(銃器を見て判断・・・。民間人は着物、軍人は洋服みたいな感じ・・。)
ミリオタとしてここで、少しだけ銃器解説
皇国の守護者で出てくる主力の銃は先込め式のフリントロックの滑空銃(マスケット銃)、現実世界ではブラウンべスとか、18世紀ごろに主流となった銃ですね。
↓こんなやつ・・。
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こいつ突然何言ってるねん・・・と思われた方、ごめんなさい。
求められなくても、詳しく解説すると・・・・
先込め式・・・。火縄銃みたいに1発づつ銃口から火薬と玉を入れて、棒で押し込むタイプの装填方法
フリントロック・・・。火打石をぶつけることで発生する火花で着火(撃発)させるタイプ(火縄銃は、マッチロックといいます。)
滑空銃・・・。銃身がただの筒。正確には、ただの筒ではないんだか・・・溝ないタイプ(溝があるのはライフル、本作では一部ライフル銃も出てきます。)
連射性が低く、射程も短いので、使用は密集体系で指揮官の号令で一斉発射が定番の銃です。(ヨーロッパでは戦列歩兵と言い日本では長篠の戦とかが有名でね)
この銃自体は、日本には幕末の少し前ぐらいかな?に入ってきた銃です。
さて脱線もほどほどに・・。
本作のファンタジー要素としては、世界観が独特で、人語を話す龍が存在しており、人間と龍との間の条約が世界のルールみたいになっている世界に、北方の帝国が、島国の皇国があり、皇国にはトラのような獣を飼いならし兵器(軍用犬?)として利用したり、額に銀板を埋め込み道術(テレパシーのような通信)が行る兵隊がいたり、翼竜に乗って偵察をしたりと特に動物(空想)に特化した印象の作品です。
科学力は、蒸気機関が最新技術として軍艦に使用されたり、前述のライフル銃が最新兵器だったり・・・(やっぱり、現実世界ではペリーが来日する幕末ぐらいですね・・・)
戦記物の醍醐味の戦闘は、集団戦法の会戦、遅滞戦、遊撃戦、河川防衛戦、野戦築城等
そこに、独自の世界観の猫と呼ばれる獣、歩兵と併せて突撃し敵兵を蹴散らす姿、イヤぁ・・。戦場でトラに襲われたら・・・。全力で会いたくないわ・・・。
そして登場人物が皇国軍の下級将校の新城直衛これまた、漫画などに出てくる「英雄」という高潔なものではなく、とても人間臭い、それも戦場という極限の中での人間味・・・逆に卑しい類に近いものが描かれていて、無双の強さも、チートな能力もなく、軍隊の中間管理職(自分では決められない運命を呪うような卑屈な精神の中)自分の責任(部下の生命や自分の生命)に対して、精一杯最善の方法を探す姿に、上司にはしたくとも、友人にはしたくない複雑な共感を覚える人物です。
画の方も、精密さというよりは、癖のあるが画風でもあるものの、戦闘シーンは騎兵歩兵猫。。。を問わず迫力のある躍動感の感じる画風で、ところどころに出てくるアイテム(大砲やテント、糧秣など)も時代背景を表現するいい感じになっている作品です。
北の大地で、強大で天才的な指揮官の指揮する敵軍に、孤軍奮闘する皇国軍の苦労と、物語の設定を反映した戦闘の推移と人間模様(成長?)が楽しめる作品です。
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【第2作】銀の匙 著者:荒川弘
いや、この著者、ホントすごい!!何がすごいって、同時連載(この時、銀の匙、百姓貴族、アルスラーン戦記連載してましたよね。。。)なのに、休載などがほとんどというか全くなく、連載が続くという安定感がすごい、また、ストーリーが脱線したり設定が急に変更になったりがない!!いや、この人鉄人か?
まぁ、編集者もとっても優秀なんだろうが、やっぱり著者の継続力、安定感が半端ないですな!!
さて、アニメ化、映画化もされたこの作品、タイトルの「銀の匙」は西洋の風習(日本のお食い初めのような習慣)で、乳児が最初に食べ物を食べるときに銀食器を使うと、生涯食べ物に困らないという風習(私の元ネタはウルルン滞在記の銀食器工房クリストフの回・・・いや古!!)をテーマにしているまさに「食」をあらわしている青春漫画!!
タイトルから、食に関することなんだろうなっと思いきや、食は食でも、設定がこれまた珍しい「農業高校」・・・。えっ材料から!!いや食育にはいいかと納得しつつ、なんといっても、農家出身といわれる著者、農業小ネタがすごい凄い、自虐的な農業小ネタがまあ随所に散らばっていて、メインストーリに彩を与えている感じで、テンポもよくついつい読み進められる感じです。
画の方も、荒川先生の画風で無駄な線が少なく、背景もシンプルなため、非常に見やすい絵となりつつも、感情などは、全身を使ったり、一コマ差し込みで感情表現などに利用するので、手に取るようにわかりやすく伝わってきます。
何事にも真剣に突き進む主人公、高校生なのに、いや自分の高校生の時・・・。
腹減った、眠い、小遣いくれ・・・。ぐらいしか、考えてなかったよなぁっと・・・。
いや、フィクションでもここまで考える高校生すごいよなぁ・・・。
何かと、大変大変と聞く農業や酪農、出身者だからのフィクションの中のリアリティなのか、自虐的な中にも、仕事に対して真剣な大人の思いとそれを見て行動する高校生たちの思いが込められている感じがする作品です。
自分たちの知らない世界の一面(これが全てではないけれど)知れる面白い漫画です。
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【第1作】エリア88 著者:新谷かおる
初めて紹介する作品は、投稿者の最初に読んだ漫画(小学校低学年??)として、一番思い出に残る漫画から、新谷かおる(著)の「エリア88」をご紹介!!
※ んん?エリア88を小学生?年齢がおかしいのでは?という突込みごもっとも・・・父親の影響です。
連載は1979年から開始の古いものですが、根強いファンも多い「エリア88」!!
最近では、テレビ朝日の深夜枠でアニメもリメイクされてもいました。
※ 原作とは設定内容が異なり、賛否両論はあるようですが、まぁこれはこれでいいじゃないですかね?
ジャンルとしては戦争系、その中でもとても珍しい航空傭兵(戦闘機パイロットの傭兵)の作品で、連載当時の時代背景から、東西冷戦末期の中東の架空の国、アスラン王国(地理的にはイスラエル周辺)が舞台です。あぁ、ご存じのとおり、現実世界でも冷戦後も争いの絶えない地域です。
この傭兵(エリア88という基地)の設定が面白く、現実世界では傭兵とは日本の契約でいうとアルバイトや契約社員のようなものか、もしくは業務委託の準委任のような報酬体系だと思うんですよ、つまりは時間給であったり固定給であったりの報酬体系が主流のはずですが、このエリア88では、戦闘機1機●●ドル、戦車1両●●ドル、固定目標(基地等)●●ドルという風に敵に値段がついてるんですよね・・・業務委託の請負(成功報酬型)かな?
まあこれも、ガンカメラ(戦果確認の機体設置カメラ)などが利用できる空軍の傭兵ならではですよね・・・。歩兵ならまず無理・・・。
また、出撃のための燃料や整備、弾薬(50発で1,000ドルの破格の値段のものも・・・)もちろんそもそもの飛行機の購入まで自前で行うという、良く稼ぐ奴はいい飛行機に乗り、稼ぎの悪い奴は中古の型落ち機に乗るなど、なんか基地に所属しているというより、自営業者の集団のような感じの設定が荒くれ集団の傭兵にマッチしていて世界観に入り込めます。(いや、そもそも、中古の戦闘機っていくらで買えるの・・てか、そんなの買えるぐらいなら、大金持ちやん!!と思うかもですがあくまでも基地内の経済ですから・・・。)
当時のベストセラー戦闘機(A-4スカイホークや、MiG21フィッシュべッド等)から、マイナー機(J35JドラケンやクフィルC2)や試作機(F-20タイガーシャークやX-29)、当時の最新鋭機(F18やA-10サンダーボルト等)まで、航空機ファンには、うれしいオールスター出演状態!!
でも、A-4スカイホークや、MiG21フィッシュべッド、F5-EタイガーⅡは完全やられ役、ガンダムでいうザクとか、ジムとか・・・。
A-4スカイホークとか良い機体だよ(マルチロールの走りみたいな機体)、MiG21フィッシュべッドも今でも使ってるところあるからね・・・。(北朝鮮とかだけど・・・)
※ 一部実際の機能やスペックとは異なるものもあるようですが、そこは漫画なので・・・。
あと、中東なのだと思うんですが、よくクフィルが出てきますけど(いや、いい機体かっこいいし)・・・。アスラン王国はアラブ系(イスラム系)ですよね・・・。たぶん・・・。クフィルはイスラエル製なので・・・。供給してくれるかな・・・。作中は友好国ってなってたけど・・・・。
画のタッチは、新谷かおる先生の作風である、少女漫画と見間違えるような繊細な作風の中でも、メカニックはしっかりと書き込まれ、時に兵器関係はとても忠実にスイッチやパネルまで書き込まれており、戦闘機の戦闘シーンは躍動感があり(いや、通常のジェット戦闘機の動きとは違いますよ・・・。漫画だから)、それでいて、キャラクターの表情や感情を表すポーズ(手の動きや足の組み換えまで)が細かく書かれている素晴らしい作品です。
ストーリーも、巌窟王がモデルといわれるメインストーリと、多彩で個性のあるキャラクター・・・。いや、このキャラクターたちがよすぎるぐらいいいんですよ!!
癖のある傭兵をまとめる司令官サキヴァシュタール(アスラン人)、主人公の親友で元アメリカ海軍航空隊のミッキーサイモン(アメリカ人)、信頼できる同僚鋼鉄の撃墜王フーバーキャッペンベルグ(ドイツ人)、人間味のある人情おっさんグレッグゲイツ(たぶんデンマーク人)そして、みんなを見守っている???武器商人のマッコイじいさん(国籍不明)が織りなす人間模様、友情あり、ロマンあり、哀愁あり、愛・・??あり!!(死線をさまよう人の一言一言が重たいんですわ)
途中、浮世離れした展開もありますが、内戦(戦争)、人殺し、故郷、というものを深く考えさせられ、最後は、色々と読者ごとの解釈が生まれるいい作品だと思います。
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