【番外編】 祝蔵書1000冊!!
番外編が増えてきた!!
※「本編書けよ」と言われる方・・・おられましたら「ありがとうございます。」こんなブログを読んでいただいている奇特な方がいたらうれしいな・・・。
さて、祝1000冊と言っても、数を集めることを重視していないから、そんなに重要ではないし、世の中には3000冊とか蔵書しているからがちらほらおられるようで・・・。
YouTubeなどでの結構おられるんですよね!!
んん、そう考えると微妙な数!!と言われるかもですが、私的にはキリとして1000冊達成!!そして、唯一自慢できることは、買ったものは全部読み主義!!いや、なかなかこの壁(1000冊)を突破するのは難しかったですね・・・。
私の場合は、800冊ぐらいから増えたり減ったり。。。
※いや、これからも売却の可能性あるので、また1000冊を切る可能性もあるけど・・・。
まぁ、1000冊を超えると、そろそろ置き場所がしんどくなってくるんですよね・・。
現在は一人暮らしのワンルームに壁いっぱいの手製本棚を作成しておいてますが、あと100冊ぐらいが限度だしな・・・。床の耐荷重も気になるし・・・。
さて、記念すべき1000冊目は、「アルティスト」第6巻!
詳しくは、別の機会で紹介しますが、パリの料理人の話!!女優の杏さんも自身のYouTubeで紹介されてましたね!同じマンガ読んでるとか親近感が勝手に湧くわ!!
でも、杏さんも漫画好きで驚きました。
まぁ、人は人、自分は自分という事で、これからも厳選した気になる漫画は引き続き買っていこうと思います。
紹介も少しずつ増やしていければと思います。
奇特な読者が増えればいいな!!と、このブログから興味をもって読んでいただけるとさらにうれしいな!!
【第22作】 レッドアイズ 著者:神堂潤 ※連載中
さぁ、22作目に、ご紹介するのは・・・
著者 神堂潤先生の「レッドアイズ」
これは、Myコレクションの中では長期連載の分類ですね・・・。小学生?中学生ぐらいから集めだした長期作品!!
いや月刊連載で、休載もあると、長くなりますよね・・・。
これも、地元の今はない、個人店主の本屋さんで、平積みされていた表紙を見て「ビビット!!」(あっ、朝の情報番組ではないですよ!!)
ミリタリー系は一目瞭然、なんか、鎧みたいな機械みたいなの着てる!!
そして表紙の質感!!??もしかして、私は表紙の質感とかによく惹かれるのかなぁ?
手に取って購入するまでは、子供ながらに悩み、4巻ぐらいまでは様子見してから、やっぱりコレクション入りに・・・。
作品自体は表示の想像通りの、ミリタリー全開の作品で、ジャンル的には現実世界(パラドックスてきでかなわずも現実世界とは違うけど・・・)の近未来の国家間戦争が舞台
この作品も特殊な設定が・・・。過去の統一国家(多分現実世界のアメリカ)が最盛期の時に打ち上げた軍事衛星が原因で人類は宇宙空間(正確には一定の高度以上)に進出できなくなってたり、戦争も有視界に退化したという設定で、んんん設定難し!!
そんな中で、陸戦の花形として強化外骨格、作中ではSAAが登場するという、戦車なみの火力に俊敏な機動力、デザインも男心をくすぐる感じ!!
あれ、私だけかも・・・。
※ 強化外骨格とは、人体に装着する機械・・・現実の世界でもパワードスーツと呼ばれて民間では介護や倉庫作業、建築現場などでの活躍が期待されており軍用では歩兵の運搬能力向上のために研究がされている個人的には注目の領域です。
本作では、レギウムとドラグノフという国の戦争終戦間際から、レギウム軍の英雄が終戦後に独自の活動を行っていくという、戦場にしか存在できないという孤独というか、独特の英雄がかつての仲間や新しい仲間と接することで、戦場以外の存在意義も見出し、戦う意味を考えながらそれでも、戦うという論理がまぁ、男臭い・・・。
いや、現代の男性には理解できない人の方が多いのではないか!!でも好きなんですよね・・・。こういう男臭いのは!!
作画は、最初読み始めたときは・・・。ほんと戸惑う新しい感じの作画!!
戦争戦闘系の割に動きが・・・独特・・・。ちょっと躍動感が足りないというか・・・。連動性というか連続性が・・・。漫画って、動画で言うコマとコマの間を読者の想像力で補完したりすることでたぶん躍動感というか登場人物の動きをスムーズに伝えてるんだと思うんですよね・・・。
この作品最初のころですが、その独特の間っというか表現が独特なんですよね・・・。
でも瞬間の動きとかはとっても読みやすいんですけど、普通の歩くシーンとかは止まって見えてしまうでもね、慣れれば平気って・・・。
風景も独特で、現実ではあまり見かけない、植生のない山とか・・・。いや木がないというわけではないけど(森林地帯の描写もあるし・・・。)でも、基本ははげ山が基本、地面も草一つは得ていない感じ!!
戦争漫画なので、SF要素の強化外骨格もどれもデザインがいいし、ほかの戦車や登場するし銃器も、そして戦場の埃っぽさもとても表現が緻密で、戦場の匂いが伝わってきそうないい作品です。
完全に男っぽくて、過激なシーンもあるので読み手を選ぶ作品かもしれませんが、戦場の男臭さと、強化外骨格のSFっぽさが好きな方にはいい作品だと思います。
【第21作】 テンジュの国 著者:泉一聞
第21作目は 著者泉一聞先生の「テンジュの国」
この作品との出会いは、まさしく突然で、運命の出会いってやつでした・・・。
※いや、異性との運命の出会いは全然ないんですけどね・・・。
私の習慣というべきか、ライフワークというか、趣味というか某大手古本屋で目的もなく、本棚をくまなく物色していると・・・。
おっ、この背表紙は・・・。好みのタイプじゃないか!!
「エマ」とか、「空挺ドラゴンズ」、「ふじぎの国のバード」とかと同じタイプの表紙の材質(厚手の紙で表面がざらざらしている和紙みたいな感じ)!!青年漫画の中でも、社会派であったり、史実系であったり、私で言う知識系の漫画が多いかな・・・。
イメージ的には落ち着いた感じのストーリ展開が多いかな?
本作は、18世紀ごろのチベットが舞台!!またニッチな時代と地域・・・。でも知らない世界に触れる楽しさが好きなんですよね!!
チベットなんて、昔子供のころに見た映画・・・確かブラットピットが主演だったかな・・・。の印象で、鎖国的な国なんだなっと思った程度、あとは、中国に侵攻されたとかダライラマのイメージしかない、つまりは・・・。よく知らない国!!
そんな未知の、山岳地域の大自然と特有の厳しい生活の中で、まだ科学が発達していない時代、医術の家系の主人公が周囲の人々の幸福のために、日々薬草と、治療にまい進する青年が、家族や、住民と関わる日常を描いた作品です。
医療と言っても、この時代のチベットは、西洋医学もなので、経典(呪いに近いけど経験則でこれまでの経験が記載されているようなイメージかな・・・)と薬草学で行われる、どちらかというと、東洋医学で昔方農耕や牧畜のイメージのあるチベットではバターとかをよく使うんだなっと・・・。
そういえば映画でもバター茶とか飲んでたっけ・・・?
話自体は、まぁ、大きな事件があるわけでもなく村の日常と、家族とのやり取りが続く、漫画としては少し変化の少ない感じですが、逆にほのぼのとして安心して読み進められる感じです。
作画は、チベットという、服もて建物も細かい装飾が施されている中で、とてもよく表現されていて、特に、家の中は、映画や、ニュースなどでしか見たことはないけど、開放感とは真逆の、なんというか、穴倉というか、秘密基地というか・・・。少し狭めのいい意味での圧迫感が感じれるいい雰囲気が出ている作品です。
薬草などは、もう少し知識を入れてもよかったかもしれないけど、あとがきなどでの異文化の解説などはとても興味深い作品です。
【番外編】 86アニメ第二期完結!!
今回は番外編で、アニメ「86 エイティーシックス」
いや、長かったですね!!
最終回から1つ前で止まって、再開の3ヵ月・・・。話自体はクライマックスの手前で止まったままだから、ほんと生殺し状態・・・。
でも待っていた甲斐がある、とてもいい最後でした。
このアニメ、前も話した通り、ライトノベルからのアニメ化ですが、ほんと話がいいし、音楽も最高のタイミングでイメージに合うのが要所要所に差し込まれて、いや、ほんと感動を誘う!!
年末にある程度戦闘に決着してからの、後日談のような2回分!!
さて、主人公のシンは、ノルドリヒト戦隊のメンバーは・・・。ほかの86達は生きているのか?
そして、共和国に残してきたレーナとは再会するのか?(年末に(´・ω`・)エッ?て状況で終わったので・・・)
その回答がいろいろと綺麗にまとめられているいい回でした。
86達は、1期では絶望の中でいかに死ぬまでの時間を有意義に誇り高く過ごすか・・・。連邦に来てからも大人のやさしさやに対しての何とも言えない反応・・・・。
普通の人間では想像のできない感じがしていたが、戦場で迫害され続けたらそうなるのかな?と思うような世界観と86の独特の感性・・・。
それが、最終回までに、少しずつ変化していく感じが、主人公のシンの心情の変化を併せてよく表現されている感じで、壮絶な戦闘の後エピローグとしてはいい感じです。
また、最終回は、この構成Aパート、Bパート、Cパートというのかな・・・が素晴らしい!!各登場人物の視点での時系列が交差して、最後のCパートで・・・。
いや、この時のレーナの表情が、過去一番でいい表情!!
もらい泣きできるアニメがまた増えました・・・。あっ、おっさんは泣かないけどね・・・。
唯一の欠点は。出来るならば第3期もやってほしいし、銀河英雄伝説のように最後まで映像化してほしいが・・・。近年ではそれは無理なのかな・・・。正式発表がないのが残念です・・・。
でも、この映像化もきれいな最終回なので、この映像作品だけでもいい感じに見れる作品だと思います。
【第20作】 あおざくら 著者:二階堂ヒカル(連載中)
記念すべき20作目は・・・・。
二階堂ヒカル先生作の「あおざくら」・・・・。
いや、なんだ青い桜?と思われた方、そうですよね。なんでか・・・日本という国は軍事に関連するイメージとして桜がよく連想されます、そうです。これも、軍事系・・・。でも安心ください。戦闘シーンはありません。
本作は、日本の自衛隊の幹部を養成する唯一の学校!!「防衛大学校」を舞台に、全寮制の学校のなかで、一般大学生と同じ年頃の人が、幹部自衛官を目指す、紳士淑女の青春を描いた漫画です。海外なら士官学校というのかな・・・。でも陸海空で別れる幹部候補生学校 ※ 防衛大学校卒業後に入る学校 とどっちが士官学校なんだろう・・・?
いや、私も頭が良ければ入りたかったな!!
防衛大学校なんて、一般社会で生活しているとまず関わらない世界(ある意味「異世界」ですね)でも、日本の防衛や経済のためにはとても重要な仕事に就く人を養成する学校で、とても重要だし、関わる人には頭が下がる思います。
本作の主人公は、とある事情で、国防や、自衛隊なんて知らなかった一般人が防衛大学校に入学し、教官や先輩、同期の仲間と成長していく話ですが、この作者、ものと自衛官たちが驚くぐらいの取材力と再現力!!
※漫画としての一部異なる部分もありますが、そこは漫画ですしね・・・。
同僚にいた卒業生に聞いても「あれは結構内部そのままですよ」と言ってましたしね・・・。
この作品、例にもれず、私の視聴しているユーチューバーで元海上自衛隊幹部自衛官のオオカミ少佐でも取り上げられており、このあたりの現実との違いなどを解説されております。このオオカミ少佐は防衛大学校卒業者(多分、結構昔なのかな・・・)なので、当時との違いなど大変興味深いです。
(注)動画の方は多少のネタバレもありますので視聴の際はご注意ください
この作品では緻密な取材の基に書かれているので、軍事組織のあるあるの「理不尽」や、一見意味不明なルールや規則もその意味が詳しく解説されるように構成されていたりして、軍事組織だけでなく、社会に出て部下を持つリーダー(管理職等)とても勉強になるのではないかと思います。
作画の方は、少年漫画らしくとてもシンプルでスッキリとした作風ですが、コマ割がうまいのか動きなどが躍動感もあり、これがより一層無機質でも動きが激しそうな印象の自衛隊の環境を表しているように感じます。
現在連載中で、現在主人公は2学年!!1学年とは違う視点での悩みなどが発生し、この後の展開も楽しみな作品です。できればこのまま卒業までは連載してほしい作品です。
【番外編】著作権について・・・。
漫画と紹介サイト(ネタバレサイト)と著作権・・・。ちょっと、大事な寄り道・・・。
最近、漫画のネタバレを行っていた法人が逮捕という記事を見て・・・。
著作権って大事だね、というか考えさせられるなっと思い、いつもとは違う視点で書いていこうと思った次第です。
※なお、本ブロブ主は国家資格も持っていない、ただの素人です。法律の専門家ではないので、誤りや、個人的な主観が多分に含まれることご了承ください。
さて、今回の事件は漫画のネタバレサイトを運営していた会社の代表が福岡県警に逮捕されたという事件だが、このサイトでは、複数の漫画の画像やセリフ(記事ではほぼ全て)を無断で掲載しており、掲載されていた作品の作者から削除要請がたびたび出されていたと・・・・。
いや、ほぼ全てって・・・。無断転載というかコピーというか、転売というか・・・。
まぁ、ネタバレの是非については、個々人において許容派と否定派がいると思いますが、今回はそんな個人の話ではなく法令違反!!
そもそも、著作権ってなに・・・。
著作権とは著作権法に定められる著作物に発生する知的財産権の一つの権利で、著作物とは、条文で著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」
つまりは、誰かが、自分での感情や、思想を表現=形(物)にしたら、その物に著作権が発生するという事なんですが・・・。
じゃあ、漫画は・・・。作者(著作権者)がセリフや、画をもって、物語を表現しており、思想や感情を創作的に表現したものであり、疑うことなく、著作権が発生します。
じゃあ、著作権ってなんでいるの?
著作権は、著作権者が努力や苦労して、生み出した物を保護することで、優れた著作物は価値を生み出すことになり、それが著作権者の糧になる場合もあり新たな市場の創造になる。また、創作意欲を保護し、新たな著作物の作成につながるという、サブカルチャーの盛んな日本では、とても重要な権利だと思います。
逆に著作権がなければ、想像された著作物は、誰が作ったものわからなくなり、誰もがコピー製品を作っるようになり、そうなると、わざわざ苦労して新しいものを作らなくても人の物をコピーすればいいという悪循環が起こってしまうと・・・。まぁそうでしょうね・・・・。
まぁ、本ブログも、一歩間違えれば著作権法違反になりかねない性格を持っているブログではあるが、漫画の作者には敬意を払う必要があり、本ブログは、ネタバレをせずに、一人でも多くの人におすすめの漫画を手に取っていただくことを目的に、これからも頑張っていこうと思います。
【第19作】 岳 著者:石塚真一
さて、19作目は・・・。「岳」
いや長い期間さぼってな・・・・。
言わずと知れた、有名な作品!!「岳」!!
登山ブームの火付け役ではないかと思う作品です。
小栗旬と長澤まさみ主演で映画化もされましたね!!佐々木蔵之介がいい味出してんですよ!!
タイトルからもわかる通り、登山、山が作品の舞台!!主人公は長野県の山を拠点に登山生活をする山男!!山岳遭難防止対策協会のボランティアを行いながら、山に住み着いている現実でできるのか?と思う男性と、長野県警の山岳救助隊の新人女性隊員の成長期となっている本作ですが、まぁこの男性主人公の心情が・・・一般人には、何考えてるのかわからない!!登山者にやさしいというか、普通は準主人公の新人女性隊員の心情の方が理解できる!!
まぁ、生死の死線と呼ばれるものに近ければこういう境地にもなるのかな?
この作品では死生観以外にも、各々の山との向き合い方や、目的、そして、お約束の生化や助け合い、そして人の成長(変化)がとても胸熱な感じでいいんです。
特に「昴エアー!!」※読んだらわかる!!
でもこの人たち、一体どんな体してるんだろ・・・。登山だけでもしんどいのにそのうえ、救助って、それも救助現場にまぁまぁ、到着早いよね。稜線走ってるよ!!漫画だからその辺は少し端折ってるけど、でもすごいんだろうな実際も・・・。
さて、救助以外は基本山で生活している人、収入は?住所は?といろいろと突っ込みたくなる設定ではありますが、現代社会の都市部で暮らしている私からはうらやましい生活だ!!いや、同じことはできんけど・・・。それに海外の山の経験もあり、何ともうらやましい限りです。
作画の方は、雄大な大自然をスケッチ風の作画で表現されており、大自然の雄大さを表現するには最適な作画なのかもしれないと思う感じにしあがっており、特に稜線や悪天候時の風の表現は、「ああ、あるよねなんか風が見える時・・・」みたいな感じになれます。まぁ、10年以上高い山(長野とか)行ってないんですけどね・・・。
長野行きたいな・・・。でもおっさんは温泉でいいや・・・。河童橋あたりをハイキングして、温泉入って・・・。いやそんな楽しみ方も肯定してくれる漫画です。
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【第18作】 空挺ドラゴンズ 著者:桑原大矩 ※連載中
さぁ、第18作目は 空挺ドラゴンズ!!
ちょっと、メジャーじゃないけど話題になっている作品!!空挺ドラゴンズ!!アニメ化もされましたよね!!
ちょっとアニメは手抜き感がすごいというか、この時期、はやりのCGアニメ感が・・・。違和感というかなんというか・・・。
この漫画はたまたま、本屋で発売直後の特集コーナーで知り、手に取った運命的な出会いの漫画でもある本作!!完全ノーマーク作品!
さて、「空挺」とあれば勘のいいひとは・・・。この人また、戦争物?と思うかもしれませんが・・・。「勘のいいガキは嫌いだよ!!」といいつつ、戦争物ではありません。
世界観は、ドラゴンと言っても、ハリーポッターとかのほかの作品で出てくるような火を噴く翼のあるトカゲのようなドラゴンではなく、作品内では「竜」と呼ばれる空に住む動物の扱い、主人公たちはそのドラゴンを「捕龍」と言って捕まえて、解体して食用や、工芸用、または工業用の素材として売りさばいて生計を立てる職業集団!!
現実世界の・・・。ヨーロッパ諸国の捕鯨に似た感じですね・・・。
なぜここで日本の捕鯨と明確に分けたかは、油・・・。つまりは鯨油の問題で、ヨーロッパの捕鯨は多くが鯨油目的であり、ランプなどの燃料やせっけんの原材料になったりしていたそうで、対する日本は食用が主な利用方法で骨やひげなどは工芸品の材料だったそうです。本作ではどちらの要素もあるけど・・・。
本作では、飛行船のような船に乗って様々な町を旅しながら、色々な竜をとっては、食べる!!というなぜか、まかないのレシピ付き・・。。あれ料理漫画(グルメ漫画?)だっけ?と錯覚する漫画です。
竜肉なんてないからまあ、牛や豚に変換すれば現実でも再現可能なレシピですけど・・・。
作画は、写実的ですが、少し線の多い感じ、その線で素材や雲(空の話ですし)の味が出ている感じがまた、いい感じなんですけどね。
特に船での生活感、いいですね。あの狭さと小汚さ!!、そして白黒の画なのに、食欲そそる食事風景!!この作品見ていると呑みたくなるんだよね・・・。
集団生活っていうのも、体育会系出身のおっさんにはとっても懐かしい感じ!!食堂のガヤガヤした感じとか、下っ端の扱われ方とか・・・。んんん、なんか懐かしい!!
すごいのがこの作品、モブが基本いないんです。というか、船乗りはもれなく全員名前と経歴があり、話が進む中で、メンバー全員の過去や、背負っているものが見えてきて、さらにリアリティが増す印象です。
現在11巻、少し大きな話しに突入している作品ですが、今後の展開も楽しみないい漫画です。
【番外編】 86エイティーシックス アニメ版第2期シーズン開始
第13作目で紹介した「86」!!
そのアニメが10月から第二期シーズンが開始されました。
いや、待ってましたよ・・・・。原作でのギアーデ連邦偏!!
アニメ版第1期では、世界観と共和国での86の絶望感、そこからの、死刑宣告同然の、最終任務「特別偵察任務」・・・。行けるところまで行け!!いやいや、軍事作戦としての任務の目的が理解できん!!
そして行き着いたところからの第2期、世界がぐっと広がった生き残った86の面々の、選択する未来!!
第1期は86以外は、あまり印象に残る人とかも少なく、ただただ共和国のいびつな世界とミリーゼ少佐の世間知らず感が強烈に印象に残る感じでしたが、連邦偏では、まぁ、体裁は理想の国家として、民主主義というか、軍も政府も家庭も登場人物が多いこと・・・。
そして、幸せな世界の中で、生き残った86達(子供たちに)に普通の生活を選ぶ権利を与える政府!!その中から彼らが選ぶ道とは・・・。
要所要所に、ささるセリフと、その立場だからこその見えるもの、作画の背景や表情にちりばめられている伏線を楽しみながら見られる作品です。
また、共和国に残る、ミリーゼ少佐(いろいろあって降格処分で現大尉、いや、降格だけって・・・。どうなのよ・・・。命令違反に兵器の無断使用、輸送部隊の私的利用とうとう、軍刑務所行ですよ普通ならね・・・。共和国は普通じゃないから・・・。)とこれからどうなるのか?
今後の展開が興味深い作品です。
【第17作】 ねじ巻き精霊戦記 天境のアルデラミン 原作:宇野朴人 画:川上泰樹
さて、17作目は、「天境のアルデラミン」
こちらも、ライトノベルの小説の漫画版!!いや、最近はストーリーはライトノベルが原作の作品が多いんですね。まぁ、設定は独創的で、内容は面白いし・・・。
でも・・・。ライトノベルの漫画版って・・・。話の途中で漫画は終了するのが多いんですよね。
※ いや、めちゃくちゃ主観ですけどね・・・。いろいろ権利関係とか、作品のイメージとかあるんだろうな・・・。
作品の世界観としては、人間と精霊(火、水、風、光の四大精霊)がいる世界、大人(今の高校生ぐらいかな?)になると一人ひとり精霊と契約して2等身ぐらいの精霊(相棒)を選び、生活を共にする、作品では意思の疎通もできている目に見える精霊!!うん、珍しい!!意思疎通ができるからいろいろと、心配してくれたり、精霊というより子供の時からの幼馴染というか、相棒という感じが一番しっくりくる感じ!!
精霊は、人々の生活や軍事面にも影響しており、精霊の力で火をおこしたり、氷が出来たり、軍事面では銃の動力源(火薬の代わり)になっていて、この世界では科学技術という概念すら一般的ではない状態、というか科学自体が背信的背教的として異端とされている節もある世界なので、現実世界の歴史では、中世ぐらいに似ている世界観かな?
中世などではキリスト教の教義から進化論や、ダビンチなどの異端審問にかけられたりとそんな感じに似ている世界・・・。よかった現代で・・・。
主人公は、そんな世界の中で、祖国で英雄から反逆者とされた将軍を親に持ち、唯一の科学者と言われるような人に幼少期から師事し、探求心、効率的な思考力が備わった少し異端な考えを持った青年、でも周りより、合理的な考えができる分現実的な判断ができる少年「怠けるために、努力する」という信念!!いや、ほんと名言!!
ひょんなことから、その怠け者な主人公が幼馴染に協力したことにより、一番なりたくない軍人になることになるが、その合理的な考え方から、兵や同僚の支持されて立身出世していく・・・・?どこかヤンウェンリー※銀河英雄伝説に似ているような・・・。
それでいて、戦闘になるとその知略で危機を回避する当たり・・・。ヤンウェンリーじゃん!!
その他のキャラクターも、個々の個性があり、各人の特技から話の展開の中で重要な要素になってくる、またいい仲間なんだよね!!最初はライバルかなっとおもいつつ、死線を超えて信頼しあう仲間意識!!こんな友情いいなっ!!
独自の世界観からくる戦術論、設定もその中での戦術もとても緻密で、その解説も丁寧にされるから、戦争が苦手な人でもわかりやすく入りやすいと思います。
画の方は、少し線の多い感じもあるけれど、躍動感のあるタッチで戦闘シーンなどは迫力があり、それでいて、要所要所の背景や世界観のをイメージさせる感じとかがよく表現されてます。
戦争の中で、苦悩し、でも合理的に生きていこうとする主人公たちに、いろいろと教えられる作品です。
心に残る名言「全ての英雄は過労で死ぬ」・・・現代社会のサラリーマンでもあり得る名言!!
その意味を探してみてください!!
【第16作】 マージナルオペレーション 原作:芝村裕吏 画:キムラダイスケ
16作目は 「マージナルオペレーション」
芝村裕吏先生の同名小説を、キムラダイスケ先生の画でコミカライズ化した本作は、私の本領、戦争物!!最近完結しました!!原作と小名氏完結というか途中で終わらずにホントよかった・・・。
今回は、時代背景は現代の戦争物、それもイラク戦争ぐらいから話題になり始めた民間軍事会社が舞台、でも現代の実在する民間軍事会社とは少しだけ実態が違うのかな? ※民間軍事会社の実態なんて、2次資料的なものでしか知らんけど!!
民間軍事会社は最近ではちょくちょく各種メディアに登場するようになりましたね。
簡単に説明すると、現代版の傭兵かな、ちょっと違うけど・・・。
政府や企業などから紛争地域や、治安の悪い地域での警護、警備、護送、訓練
コンサルタントなどを請け負う会社として存在しており、現実世界では、大手企業の要人警護、紛争地域の大使館などの警備、あとは紛争地域での軍への兵站輸送(燃料、弾薬、食料などの戦術物資の輸送兼護衛)など最近では、軍と一体化がよく指摘される存在となっております。また、その社員の多くが各国の退役軍人などの軍経験者、まぁ、要するにイザとなったら戦える運送業者?のような感じかな・・・。めっちゃ失礼かも・・・。
皮肉で言われるのが、「最近は軍人ではなく、戦場に会社員が混じっている時代」(Byヨルムンガンド レーム談)ほんと、戦死者の数は減っていても、民間人の死者は増えているらしいんですけどね・・・。
本作はそんな民間軍事会社にブラック企業の倒産により無職になった新田(日本人)が、何もわからないまま再就職するところから、あれ?軍経験者とかじゃないの・・・。
そう!!この人戦闘は基本いたしません。この作品の設定で戦闘統制システムというか、戦況を把握する端末が発達しており、それを介して指揮をするのがお仕事、イメージは、まぁ、戦争系ゲームで画面にしたに出てくるマップに人が表示されている感じ!!どんな技術なんだろう・・・。
※GPSを一人一人に装着するんだろうか?敵も表示されてたけど、敵の位置はどうしてるんだろう?現実だと、衛星や歩兵の観測、無人機の観測データなどをマップに表示すればできるかな・・・?
そして、その戦闘を行うのが、中東の最初の任地で知り合った少年少女!!いや、子供なんです。国連でも問題になってる、少年兵、心優しい、指揮官と、大人の軍人より場慣れした子供たち、いつしか、この主人公は、天空から戦況を見下ろすイヌワシとか、
少年兵を指揮する姿から、「子供使い」とか呼ばれる、その世界では凄腕の傭兵になり、各国の情報機関からも一目置かれたり、そのせいで面倒ごとに巻き込まれたりとまぁ、この主人公ホント巻き込まれた体質・・・。
でも、この主人公、人殺しに罪悪感をもち、子供使って戦争をしていることに自己嫌悪感まで持ち合わせて・・・。いやホント一般人が戦争している感じ・・・。
画の方は、はっきりスッキリ書かれていて読みやすい、そのうえ、人数の多い子供たちも表情豊かに、特徴的に描かれていて、名前と顔が整理しやすくていい感じ!!
山岳地帯やジャングル、都市など、舞台となる背景はシンプルというか、汚れがない感じで少し、違和感や物足りなさもあるものの逆に戦闘シーンをわかりやすくする効果があるのかも!!
この神がかった状況処理能力、指揮能力の主人公が戦争と人殺しの罪悪感の中で成長し、夢に向かっていく姿是非、漫画で追いかけてほしい作品です。
【第15作】 ふしぎの国のバード 著者:佐々大河 ※連載中
15作目は、「ふしぎの国のバード」
本作も、イギリス・・・。またかと思われた人ご安心ください・・・。
イギリスといえども、イギリス人旅行家イザベラバード氏(女性)の旅行記を漫画にしたもの!!舞台は明治維新後の日本ですよ!!
イザベラバード氏は19世紀のヨーロッパでも珍しい女性旅行家、いやこの時代は探検家か、冒険家とも表現すべき感じですね。さながら19世紀の女性版インディージョーンズ・・・。罠やアクションはないですけど・・・。この時代の未開の地を行くのは、現代では深海や、月や火星に行くようなものなのかな・・・。科学も未発達の19世紀では、未知の文化、未整備のインフラ、基本的に徒歩で、移動して、何かあってもヘリで救助はしてもらえないし、ましてや、連絡もなかなか取れない!!言葉の通じない地域に分け入っていく様は、ほんと勇気のいる行動ですよね。
また、この時代はイギリスといえども、男尊女卑の激しい時代、女性は家庭の中に入るものをいう固定概念の時代、女性のつける職業もイギリスでも限られている当時に、新たな道を切り開く先人として大変先進的な考えをもった人のようです。
今では、この人の書いた旅行記は、当時の文化を記録した大変貴重な資料になるようです。特に、外国人の目線で奇妙奇天烈に映った当時の日本(アジア)の地方風土風習などは、現代日本には残っていないものも多く、とても興味深いです。たぶん、現代の日本人がタイムスリップしたら、イザベラバード氏と同じ感覚になれるんじゃないかな?
※ 原作の旅行記での表現は少々辛辣というか失礼な部分もありますが、客観的な感想としては仕方がないし、当時のイギリス人から見た視点ですからね・・・。そう思うよね・・・。そういう表現ですよね・・・。
さて、イザベラバード氏は来日後、現地で雇った通訳伊藤鶴吉氏を伴い、東京から会津を経由して新潟、新潟から山形、最後は北海道でアイヌ文化にも触れており、移行西日本にも訪れている。
漫画の中では、都会の東京から徐々に田舎へ進みにつれての、当時の町や村や人々の生活の変化などが丹念に表現されていて、当時の日本の生活水準や、人々の風習などがとても分かりやすく描写されてます。
まぁ、この時代の地方、特に東北方面は明治維新の影響もあるのか、特に開発が遅れている印象で、主人公も苦労をしたようです。
でも土地土地の人との交流を楽しみ、なれない食事、環境に苦慮しながらも新たな発見を楽しむように、万能通訳の伊藤氏を引き連れていざ蝦夷まで邁進していくのが、自分も旅をしている気分になれる楽しい作品です。また、ところどころに入るギャグ要素も、特に旅が進むにつれての二人の関係性が深まるにつれて多くなるところ、が楽しむなってきます。※辛い旅も、ボケとツッコミがあれば楽しくなれますしね!
画は、とてもすっきりとしたタッチで、複雑な日本家屋や、線が多くなる着物、などでも見やすい画となっており、また、とても魅力的に描かれてます。
タイムスリップして、明治の日本の仮想旅行が楽しめる作品、おすすめです。
【第14作】 ジパング 著者:かわぐちかいじ
本作の作者、かわぐちかいじ先生は、私見では軍事物の漫画を専門とか大家といえるぐらいに軍事物が多い作家さんですね。
今回の「ジパング」もそうだし、「沈黙の艦隊」、「空母いぶき」、「サガラSの同位体」も軍事物ですよね・・・。その他ほとんど知らない・・・。アッ「バッテリー」があったけど読んでないや・・・。すみません。
※「空母いぶき」は後々ご紹介します。「沈黙の艦隊」も読んだけど小学生だったからあんまり覚えてないや・・・。てか難しくて理解できなかった!!
本作のタイトル「ジパング」は、マルコポーロの「東方見聞録」に出てくるアジアの東の島国を意味し、現在では、中国かな?でマルコポーロが聞いた、当方の島国、現在の日本を表しているというのが通説ですね。黄金の島ともいわれてますが・・・。黄金はそんなに・・・。いや昔は産出国だったともいわれてますね。そんな要素も加味しつつ
さて、本作は海外派遣のため出港した海上自衛隊のイージス艦が途中、WW2にタイムスリップする話、戦後の専守防衛の海上自衛隊と、戦中ですでに連合国と死闘を繰り広げている日本海軍、その思想も状況も違う2つの組織、WW2ではチートレベルの自衛隊が同じ日本人(親や祖父世代)とのどう接していくか、帰れる見込みのない閉鎖空間で、人間ってこう考えるのか?と思う描写、そして当時の特に南洋方面(トラック諸島やサイパンなど)についての描写が民間人も含めてあるので、戦争は悲惨な面として教育されていた私たち世代にとっては、当時の生活をイメージするいい題材と思います。また、対するアメリカ!!あの物量の違い一つ一つの画のなかで、日本軍との違いがとても印象的です。アメリカも必死だったんだなっと思う面もありますし・・。
戦争って、悲惨なもので、ないことに越したことはないけれど、歴史としては悲惨な面ではなく、当時の空気感ってとても大切なんですよね・・・。なぜ戦争に突入したのかとか、突き詰めればその時の社会の空気感ってのもあるんだろうなっと・・・。
今、同じようになってないかなとか・・・。とか時々思うんですよ・・・。あっ、個人的な意見が出てしまった・・・。
※でも漫画は歴史の一次資料ではないので、 あくまでもイメージですけどね・・・。ミリオタ欲求が満たされて、面白ければいいんですよ!!
海上自衛隊の装備や、日本軍の装備など、かわぐち先生ならではの、リアリティのある描写とその画はついつい、ミリオタ心を刺激されます。
兵器なんてほんと、採寸したのではないかと思うくらいに忠実に描かれており、戦艦大和など歩いている様な気になれます。
※いや、私は兵器のサイズなんて、データ知らんけど・・・。
でも、現実との相違もあり、海自のイージス艦に連載時はなかった航空機用の格納庫があったり、トマホークが搭載されていたり、架空のVTOL機(海鳥)が出てきたり、自衛隊の拳銃がベレッタのM92 だったり・・・。少しだけ違うところもありますがね・・・。
※ その後できたイージス艦には格納庫が付いていたり、かわぐち先生って・・・。預言者?と思うこともしばしば・・・。たぶん丹念な取材と考察から導き出した設定なんでしょうね・・・。
この辺の違いは、別の作品の「空母いぶき」ですが、元海上自衛官(幹部)の方(オオカミ少佐)がYouTubeで動画を挙げておられるので、漫画と実際の違いはあるんだなっと新たな知識が手に入ります。※ ぜひジパングも動画にして欲しい・・・。(とても私的な意見です)オオカミ少佐は、少佐だから、最終階級は三佐だったのかな?
興味のある方は、下のURLから是非ご視聴ください。
※元中の人の解説はとっても興味深いです。号令とか「ああ、そうなのか・・・」となります。漫画じゃコマ数や文字数などで割愛しているところもあるんだろうな・・・。全部書いてたら、画も文書も混乱するし・・・。読みにくいですしね・・。
・オオカミ少佐【元海上自衛隊幹部がツッコむ】マンガと現実の違い【空母いぶき第1巻】【かわぐちかいじ】 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aJTjOqNpjfo
画の方は、ゼロ戦、彗星、百式司偵、大和、武蔵にイージス艦、日米の銃火器、ちょこっと出てくる戦車(スチュアートかな…)、背景に映り込む世界までとても白黒写真をみているような質感の描写、防空壕なんかもミリオタ心が満たされます。人物の苦悩も表情豊かに描かれており、(若干1名は、いつもかわぐち作品ではよくよくわかりませんが…)物語に引き込まれる要素です。
【第13作】 86エイティーシックス 原作:安里アサト 画:吉原基貴 ※連載中
13作目は 「86エイティーシックス」
「2人は戦うー少女は涙とともに、少年は死とともに」
これはラノベの方の表紙です。
いや、このフレーズでPR時から注目してたんですよね!!ミリオタとしては!!
ジャンルとしては、SF、別の記事では、ダークホラーとも言われてますね。確かにホラーの要素もあるかな・・・。「黒羊」とか・・・。
私的、この漫画のキーワードとしては、戦争、人種、差別、無人機、行政区という感じかな?
設定としては、完全自立型の無人兵器を完成させた隣国に宣戦布告された、サンマリノ共和国は85区の行政区を中心に壁で取り囲んだの中に逃げ込む・・・?
?どこかで聞いた設定だな・・・。機械との戦争?壁の中逃げ込んで平和に暮らしている?(未来から暗殺ロボットが来たり、超大型の○○に壁が蹴り飛ばされるかな・・・・)
その防衛に、高い壁と、同じく無人機を開発して対抗する・・・。??「少年は死とともに」??ということは、タイトルの86というのは・・・。
お察しのいい方は、既にわかると思いますが・・・。そう、壁の外で戦っている人がいるんですね。「有人の無人機」として、ないはずの86区で・・・。
主人公の少年はその防衛戦線で、多脚戦車(ジャガーノート)に搭乗して自立型無人兵器レギオンと絶望的な戦いを続ける少年兵、もう一人の主人公は、その多脚戦車を離れた壁の中にある司令部から指揮する少女、続く激戦、差別と偏見の中でも交流をしていく本作、SF作品の中でも、戦時中の人種差別などの過酷な環境でも人間らしさを忘れない強さというか、ある意味のあきらめ?が切ない感じに仕上がっていると思います。
ホラー要素も、SFならではの設定!!いや、怖いよというか気持ち悪いよ!!
アニメ版だと、少し話が唐突感があったりますがね・・・。原作や漫画版を読んでいれば補完できるのでより楽しめるんだろうな・・・。
画の方は一言でいうと、「無機質」な感じ・・・。相変わらずの語彙力・・・。
特に色彩は白黒でも基本的には黒が強いかな、まぁ、白黒ははっきりしており、強弱が強い感じで、やはりホラー系もあるのかシリアスな絶望的な物語のためか、全体的に暗めな印象の画となっています。
一点だけ難をいうなら、この作品の原作では人種が重要なファクターではあるので、その違いが分かりにくいかな・・・。全体的に人の肌とかが綺麗すぎて・・・。というか単調なツルっとした真っ白な肌・・。戦場の独臭さとかも少し少ない感じです。
ただし、逆に近未来的なメカや時代設定をの無機質な感じはとてもよく表現されてます。
絶望的な状況からの今後の展開や、登場人物の心情の変化に楽しみが持てる作品です。
10月にはアニメ版の第二期がスタートする予定です。
【第12作】淡海乃海 水面が揺れる時 原作:イスラーフィール 画:もとむらえり ※連載中
12作目は 「淡海乃海 水面が揺れる時」
私の保有リストでは、とても少ないジャンル、転生もの!!
読むんですが、購入はしない!!
(幼女戦記、八男も、転スラも、メイドから母にも読みよ読むけど・・・)
でもこの作品は買ってしまった・・・。もとはライトノベルの小説のようで、その漫画版!!
転生ものでも、魔法もモンスターも出てこない、戦国時代への転生もの!!でも「信長協奏曲」みたいなメジャーな武将に転生するのではなく、戦国時代のマイナー武将「朽木氏」(読み方はクツキなんですよ京都や滋賀の人はわかるんですが・・・。クチキじゃない)に転生し、乱世を渡り歩くというストーリー
いやいや、朽木氏って・・・だれ?と思う人もいるでしょうね・・・。
※ 護廷十三隊ではないですよ!!
そこでちょっとだけ、解説!
史実で唯一登場※私の独断と偏見です。するのが、「金ヶ崎の戦い」別名「金ヶ崎の退き口」という戦いですね。旗色が悪くなった織田信長に協力し京都までの撤退に協力するという人(本当は、最初どさくさに紛れての信長を殺そうとしてたとも・・・)。でもその後、歴史の表舞台にあまり出てこないんですよね・・・。関ヶ原に出てきたり出てこなかったり・・・。
まぁ、いわゆる地方の豪族とか国人領主という、まぁイメージが地元密着型の偉い人という感じです。
※金ヶ崎の退き口とは・・・。
織田信長と朝倉氏が現在の福井県あたりで戦中に、織田家と同盟関係にあった浅井氏(現在の滋賀県長浜あたりの大名で、信長の妹、お市の方の嫁ぎ先)が朝倉氏に寝返ったことにより、形勢不利となった織田信長が福井から京都まで撤退する作戦、秀吉が殿(撤退作戦の最後尾)を務めて、追撃してくる敵を押し留めて、撤退を成功させたという話が嘘かホントか有名な話です。※秀吉の殿説も諸説あり、でもそのあとに論功行賞で秀吉しか褒美をもらった記録がないとかないとか・・・。
朽木は現在でも京都と滋賀の間の峠の地名になっており、林業や農業、夏には渓流釣りやキャンプ場がある地域で、昔は日本海(敦賀)から京都への物資輸送のルートでした(通称:鯖街道)※そういや、その付近で最近自衛隊の演習で迫撃砲が着弾してたような・・・。
さて、最近は脱線が多いような気がしますが、そろそろ本題に入ろう!!
設定は歴史好きのサラリーマンのおっさんが、戦国時代に転生し、歴史好きと現代の知識を駆使しつつ、山の奥の領地経営を行うんですが、この領地経営がまた、細かい!!
この時代のこの地域の地理的条件に経済圏を考慮した趣味レーションかというぐらい、領地経営が現実的な感じがとても、わかりやすく解説してあり、地元感も相まって、イメージしやすい!!※ いや地元感は、勝手な理由ですな・・・。
そして史実に少しずつ、変化(変更)も発生しつつ、進行していくストーリーは、史実との違いも比べられて、読者も主人と同じく、これからの進行が分からなくなる不安感にいい意味で落ちる作品です。
戦も少し話ありますが、武勇の漫画じゃないので、特に戦闘シーンなどは割愛気味!!※ 槍の一振りで上表を投げ飛ばしたりはないけれど、当時の戦の進め方がリアルに描いてあるようです。
一方で、政治的な整理の時間や、外交交渉などがメインでもとても整理されていて楽しい時間です。
画の方は一巻から少しずつ、年齢が進み、見た目も成長している感じもいい感じ!!女性陣もきれい!!鎧も戦国後期の形でかっこいい!!
特に画がきれい、無駄な線もなく、もしかしたらデジタルなのかな?いや手書きだったらすごいよ!!というぐらいに綺麗で見やすい、そして感情表現も豊!!
ただし、難点が一点だけ!!高齢の登場人物の顔が・・・。皆似とる!!
※ あとがきじゃ若干、ネタとして扱われてたり・・・。「えええっおこの人は誰だっけ?」となること請け合い!!
そんなん、朽木氏の今後の展開、天下統一なんて、大きな夢ではないところがまたいい!!が楽しみな漫画です。